みのるし さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
けっこうみんな泣いてはるみたいですが。
ボクはまあ、泣きませんでした。
泣きませんでしたが、ものすごええ映画やなと思いましたぜ。
別に泣きゃあいいってもんでもないですしね(笑)。
ハナシはどちらかとゆうと鬱展開なんですけども、じつはそんなに悲しくはない。
なんとゆうか、なるほど人生とはそんなもんかもしれんなと。
生きている時間のうちほとんどが悲しみで満ち満ちていて、ときどきちょっとだけうれしいことがあって、だから生きていけるんだよ人は的な王道ストーリーはやっぱり人の気持ちを揺さぶるに十分なパワーを相変わらず持っているのだなと改めて感じざるを得ないハナシなのでした。
子育てには完全に失敗したなー。とか娘には悪いですが実はボクはちょっとそう思っていて、例えば映画や小説なんかで子供の成長をメインテーマにおかれるとちょっとつらい思いにさいなまれる部分が実は勝手ながらあるんですけども、このハナシは親子の愛とかそおゆうことをテーマにしつつも切り口は実はそこになく、どっちかゆうたら親のほうに焦点があって、その親もなんとゆうかスーパーウーマンでなくて、標準的なとゆうか特筆すべきタレントがあるような女性ではない(まあめっさ長生きはするんですけども)人が送った人の半生を描いたお話だったので、ああなんかわかるなあとエンドロールを見ぃもって唸ったのでした。
そおいえばですねこの映画見ててトムハンクスが出てたグリーンマイルのラストを思い出しました。
たしかあれは自分だけ生き延びて周りの人がどんどん死んでいくのは自分に対する業苦であるとゆうアレだったような記憶ですけども、このハナシはそおゆうんではないんですよね。そこがよかったなと。
とくにシンパシーを感じたのが、ラスト。
要するに普通なら人生の終盤に訪れるようなシーンですけども、実は主人公のマキア氏は{netabare}人生としてはまだまだ中盤で、これからまだまだ人生は続いていくのだ{/netabare}とゆうのが落とし所だった点ですわ。
子育てとかそのへんが一段落したシニア世代の人はこのシーンをみて、きっとこう思うはず。
・・・もう自分にはなにものこってないけれど。
ボクも(私も)まだまだがんばれるかな。やれるかな。
マキアのように前むいてあるいていかなきゃ。。。
この映画を見終えてそう思って涙した同世代の皆さん方には約束の花を飾りたいなと思いました。
や。きれい!ww