dbman さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
誰も不幸にならない笑い
原作:漫画/放送期間/2014年4月-6月/全12話/制作:WHITE FOX
第1話を視聴した際は特に何も感じることがなかった為、そのまま放置していたのだけれど、他アニメの合間に続きとなる第2話を視聴したところ、第3話、第4話と回を重ねるごとに面白くなってきたので、放置切りしなくて心底良かったと思った作品。
不思議なもので、キャラの性格が分かってくると一転して面白くなり、第5話を観終えたところで再度第1話を視聴し直してみたところ、初見時には何も感じなかったことが嘘のように幾度も笑っている自分がいました。笑うといっても爆笑の類いではなく、「フッ」といったものが多く、この手の作品として珍しいほどに多くの笑いを提供してくれるものとなっており、私との相性はとても良いようでした。
そして何よりも驚いたのは、この作品での笑いはまったくといっていいくらい“毒性が無い”こと。世に溢れる笑いの大半は他人の身体的特徴をいじったり、時にはいじめとも捉えられかねない暴力的な突っ込みだったりと観る者次第で不快となり得るものばかりだったりします。この『ごちうさ』は、そういった毒が感じられず、誰も不幸にならない笑いというのは誠に素晴らしい。
加えて、登場するキャラたちも可愛らしいし、その世界観も和やかなので、視聴しているそのひと時でも幸せな気分にさせてくれる素敵な作品でした。ちなみに私は、毒成分が強ければ強いほど大好物だったりするド腐れ人間ですが、ごちうさには平伏すほどに感服するばかり。
▼追記
このレビューの初出が「今観てる」で2018.11.28。寝るときにこの作品を流しながら観ていたものだから物語の暖かさにすぐさま寝入ってしまい、先日やっとこさ視聴完了。ともあって、中盤以降のエピソードは数回づつ観て(正確には聴いて)しまった。私の中で『ARIA』に匹敵する最高のスランバーなアニメとなりました。(いい意味で)
▼キャスト
ココア:佐倉綾音
チノ:水瀬いのり
リゼ:種田梨沙
シャロ:内田真礼
千夜:佐藤聡美
マヤ:徳井青空
メグ:村川梨衣
青山ブルーマウンテン:早見沙織
ティッピー:清川元夢
チノの父:速水奨
▼制作
原作/Koi:漫画:既刊7巻
監督:橋本裕之
シリーズ構成:ふでやすかずゆき
キャラクターデザイン:奥田陽介
アニメーション制作/WHITE FOX
▼主題歌
オープニングテーマ「Daydream café」歌:Petit Rabbit's(佐倉綾音、水瀬いのり、種田梨沙、佐藤聡美、内田真礼)
エンディングテーマ「ぽっぴんジャンプ♪」歌:チマメ隊(水瀬いのり、徳井青空、村川梨衣)