dbman さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
せいぞん せんりゃくうううううううう
あにこれでの評価が高めだったので、あらすじをちらっと読んだくらいの情報で視聴。
物語は大変に難解なものとなっていたけれど、多くの謎が終盤にかけて次々と紐解かれていくさまは見事でした。しかしながら一度の視聴では把握できない点もあり、全貌を理解するのには再視聴するなどが必要かと思われますが、全24話あるので中々に難しい。
作風は独創的なので好みが分かれそうですが、私は好きな部類でした。登場するキャラクターの作画は序盤こそ「ぬ」と感じていましたが、ペンギンや陽毬ちゃんの可愛さ(特にエンディングのプリンセスのエロさ)もあってすぐに慣れていくことが出来ました。
また作品キャッチコピーで作中でも繰り返し放たれるセリフ「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」「生存戦略、しましょうか!」は時間が経過すればするほど妙な魅力を感じてクセになってくる。その一方で全24話を完走するまでに退屈を感じるシーンも多々あり、特に中盤あたりは幾度も寝オチを繰り返してしまい、ウトウトした状態のまま視聴していたものだからとんでもないことに…。
{netabare}確か第16話くらいで高倉冠葉と高倉晶馬は双子じゃないの? と、その関係性がずっと気になっていたのでチラっとwikipediaの登場人物を確認、ほんのチラ見のつもりだったのに「高倉家の次男で唯一の実子」なんて超絶バレを見てしまったものだから、激しく後悔…。真砂子のセリフを借りると「嫌だわ、早く記憶を磨り潰さないと」状態でした。兄弟というには似てないし、冒頭で冠葉が陽毬にチューしていたのでなんとなくは感じていたけれど、“唯一の実子”の一文には言葉どおり目が覚めましたわw
とまあそんな自爆アクシデントもありましたが、先程のバレが作中で回収されてからの展開も含め、作品全体としては概ね楽しむことが出来たので、秀逸な一作だったと思います。頻繁に登場する「95」という数字はあの事件があった1995年という意味だったんですね。同じく都度表記される「MAWARU-PENGUINDRUM」=ペンギンドラムだったりと、いやあこれは本当に考察の余地がありすぎる。
色々記したいことはあるけれど、かなりの文章数となってしまいそうなので、最後にこのセリフ
「この脳味噌ド腐れゲロ豚ビッチ娘が!」はクソ笑ったw{/netabare}