ぱるうらら さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
シリーズラストにしては・・・。
『ゼロの使い魔F』はラノベ原作、1クール(全12話)の異世界ファンタジーアニメです。
今作は2006年から約5年半に渡って放送されてきたゼロ魔シリーズの最後の作品でした。『Four』や『Final』、そして『Forever』だのと言われてきたシリーズの集大成を飾る作品となっていたのかもしれませんが、主観的にはシリーズの中では一番不満の残る第4期でした。
{netabare}露骨なハーレム状態の割りにその愛の矛先は既に見え透いているため1期~3期の様な恋愛に対するちょっとしたワクワク感は消え失せ、少女達の存在が薄くなっていた気がします。
また、2期や3期から引きずってきた敵も序盤で呆気無くフェードアウトの始末。その不安定な状態のまま中盤に突入。エルフ達が出てきた辺りはゼロ魔らしくて良かったのですが、エンシェントドラゴンが現れた辺りで盛り上がると思いきや2期と比べると盛り下がり、設定の都合上のによりドラゴンに関わるある一人の主要人物もあっと言う間に退場。
{/netabare}
以上の事からまず今作では人物描写がとても薄いように感じられました。そしてクライマックスが盛り上がりに欠け、話全体の構成もイマイチ。
やはりこれらは構成ミスが原因? それとも、こういったラノベ原作でファンタジーモノのシリアスな終盤の展開をアニメ化する事は難しいのだろうか? はたまた、原作が終わっていなかったのが一番の原因?
とにかく、私にとってこの第4期とはゼロ魔というよりもくぎゅアニメ?という印象でした。第1期から観てきた身からするとEDが一番気分が高揚したかも?(笑)
不満が残る内容でしたので原作が完結した後に原作を読んで補完する事に致します。