ぽてと建設 さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
酷い脚本(6話までを評価)
ただでさえ時系列や勢力図が分かりにくい原作。
まずストーリーが章ごとに区切られていることは分かるのですが、説明や補完がまったく十分じゃありません。まるで総集編を見ているようなツギハギの構成で、これを通した人間のセンスを疑います。
1~3話のフランス編があっさり終わったかと思えば、次の4話では何の説明もなく舞台が学園都市に移っていて、フランスにいたはずの土御門が再登場。(つまり時系列や章つなぎの説明が不十分)
あと「初回で自分を犠牲にして上条にフランス行きを決意させたオバサン」が何の説明もなく4話で講演してます。もうこれに関しては理解不能です。
さらに、先程まで別のキャラと別のシーンに絡んでいたキャラクターが何の前触れもなく補完もせず登場することがあまりにも多すぎます。
これは本当に酷いので具体的に言います。
土御門、海原、黄泉川。この3人は特に酷い。
◆土御門
・なんで散り散りになってんだよ(2話)
・こいつ急に現れたりどこで何してんだよ(1~6話)
・お前さっきまでフランスいただろ(4話)
◆黄泉川
土御門と同じぐらいの酷さ。
あんた自体は好きだけどお前浜面に滝壺任されてただろと。
なんでアクセラレータのとこに現れてるんだよ。
◆海原
こいつは他の2人を遥かに超えたレベルのワースト描写に決定です。
5話にて彼は魔導書の一部になった元仲間を助けようとして、「イチかバチか魔導書の一部になった仲間を助けるために自分を犠牲にする。前例はない。失敗すれば死ぬ。」と決意する展開があります。どうなるのかと思ったところで場面転換。
この回は群像劇ですので場面転換自体はおかしくなかったのですが、場面転換したから他のキャラが描かれるのかと思いきや、全く違う場所で海原が他のキャラ達に合流するシーン。・・・は?
とってもすっきりした笑顔で他のキャラ達に合流しています。
お判りでしょうか。事の顛末を全く描かないまま、「この笑顔で他のキャラ達に合流した⇒つまり海原の賭けは成功したと解釈してね視聴者の皆様」ということです。B級のクソ映画並みの演出に脱帽です。
大抵のアニメは会話に時間を割きすぎてバトルが尺不足だったりしますが、禁書の3期に関してはバトルも展開も尺不足です。
総括します。
ワンピースでいうと「アラバスタ編でクロコダイルを倒す→次の回で急に空島からスタート」レベルのぶっ飛び具合です。これは評価できません。