8bit さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何とも評価が難しい作品 だんないよ~
地方の観光協会に属し町おこしをする物語。
観るにあたり最初に危惧したのは題材の難しさ。
現実を描くとエグイ内容になるだろう。
理想を描くとチャチな内容になるだろう。
さてどうやってバランスを取るのだろうと。
結果から言えばどちらに偏る事もなく
「失敗する時は失敗し」
「成功する時はそれなりに成功する」
という当たり障りのない内容に仕上がっている。
PA社のアニメ作品ではこの「嘘半分:ホント半分」で物語を構成する事が多いのだが、今作ではそれが成功だったのかどうなのか正直分からない。
同社が手掛けた SHIROBAKO では「アニメを完成させる」という明確な目標があり「嘘半分:ホント半分」が上手く機能していた。
しかし今作は「町おこし」がテーマ。正解がない。
可愛いキャラクター達に助けられポップな雰囲気で町おこしを(それなりに)成功させたという結果は中途半端と言えば中途半端だし、リアルと言えばリアルだ。
ザックリ言うとどっちつかずで退屈。
キャラクター達に目を置くと非常に好感が持てる。
一人一人が立っており、町を盛り上げたいという気持ちがきちんと伝わってきた。
少々無理のある展開があるも、地味にやったらひたすら地味になるテーマだからキャラクターはこれくらい誇張されていても良いだろう。
視聴中何度も驚いたのが主要キャラの服装。
毎回ちゃんと変わってる。しかも人数分。
こだわってるなぁ、女性スタッフが多いのかなぁ、可愛い服装だなぁ等と思いながら観ていた。
デザイン班大変だったろうなぁ・・・
PA社の地元である富山を舞台に町おこしアニメを製作したのも好感が持てる。
町おこしがテーマなのに他県が舞台だったら情けないもんね。
会社としての意地みたいなモノを感じられて良かったです。
テーマがとても難しく「早く次が観たいぜ!」ってなる作品ではなかったんですけど
(というか正直退屈で何度も寝オチしたんですけど…)
意欲作って点で個人的には評価したいですね。