けーむら さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2周しました
原作マンガは未読です。
1周目は泣けませんでしたが、2周目では涙腺崩壊でした。
{netabare}5話でかをりが、公生との二次予選でのデュエット後の流した涙と「ありがとう、有馬公生くん。」の言葉で表している気持ちが、とても切なく、初見で見るのと2周目で見るのとでは全く違った見方ができました。あのデュエットをかをりがどれだけ大切に考えていたか考えると泣けてきます。
「自分は、3人の人生において通り過ぎて居なくなる存在だから」と弱い所を見せようとしないかをりが、公生だけにもらしてしまう弱音がとても印象に残りました。公生に心配をかけまいと気丈にふるまっているかをりがとてもけなげです。
「忘れないでほしい。」という気持ちを中3の女の子がどんな思いで持っていたのだろうか。自暴自棄にならず、公生に伴奏を弾いて欲しいという小さいころからの夢と、公生に再びピアノを弾いて欲しいという思いに正直に一生懸命考え努力したかをりの姿は、絶対に観るに値すると思います。
ただレビューを見ているとアニメでは、渡の心理描写が足りていなかったように思いました。かをりの思いに気づいてなお変わらず接し続けた渡は大人だと思います。そのせいか、椿の中3等身大の心の変化が周りに比べ、幼く感じてしまったのが残念です。
公生は、最終的に母親とかをりという自分のピアノ人生に関わり最も影響を与えた二人を失ってつらい思いをするだろうが、その経験をした公生だからこそ豊かに奏でられるものがあるのだろうと感じました。{/netabare}
{netabare}いちご同盟に影響を受けているようで、ヒロインが死んでしまうのは悲しいですが、より「今の瞬間を大切に、一生懸命、自分らしく生きて誰かの心に残る生き方をしたい」と思えました。さらにセリフはポエムポエムしているという評判がありましたが、それ故セリフ一つ一つをしかっり咀嚼しながら深く見ることができます。{/netabare}