dbman さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ホモが嫌いな女子なんかいません!!!!
原作既読。 初出:2018.11.23/誤植を訂正
表題の『げんしけん』とは物語の舞台となる大学のサークル「現代視覚文化研究会(現視研)のことで、この作品を見るまではヲタたちの生態をまるで知らなかったので、非ヲタだった私にそういったヲタたちへの理解を深めるに役立った特別な作品。
最初にげんしけんを読んだのは原作漫画が発売された2002年より少し後でしたが、コミケや同人活動、さらにはコスプレイヤーなどヲタ系ジャンルが一体全体どういうものなのかということをこの作品で知ることになりました。
登場するキャラクターたちはどれもが曲者揃いで、リアルに存在してもおかしくないようなヲタたち。なかでも斑目晴信(声:檜山修之)は序盤こそ好きになれないキャラだったが、恋愛に対して臆病で積極的な行動をとれないさまがいとおしく感情移入せざるを得なく、結局のところ一番の愛すべきキャラとなっていた。あ、自分ホモじゃないんで! ってことで記しておくが、女の子ではスーことスザンナがお気に入りで、その傍若無人っぷりには登場するたび癒されていました。
そして、これは絶対に記しておきたいのが、現視研一の美女でコスプレイヤー・大野加奈子(声:川澄綾子)によるセリフ「ホモが嫌いな女子なんかいません!!!!」は、MMRばりの「な…なんだってー!!」を炸裂してしまうほどの衝撃。いまでこそ腐女子やBLといった言葉が一般的にも市民権を得て認知されているけれど、当時はそんな言葉はなく女の子がホモ好きだったなんて知りもしなかったので心底仰天したのを覚えております。ホモの噂が絶えない某ジャ○ーズが人気あるのも大いに頷けました。
このアニメ版は「ぷよぷよ通」だったものが「ぷよぷよフィーバー」に変更されているレベルの変更くらいでほぼ原作通り。十数年たったいま見ても楽しめるものとなっていたので視聴されたことがない方、特に非ヲタな方にこそご覧になって頂きたい。