コマキノ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
読書家たちの読書家「あるある」ストーリー
原作読了。レンタルで視聴
読書家の高校生4人組が織り成す読書家あるあるを題材にした3分アニメ
私自身は読書家と呼べるほど本を読む方ではないのですが、ハヤカワ文庫のSF小説は中学時代から読み続けているため、今作SFオタクの神林の主張というのはかなり琴線に触れるものがありました(神林の名前はSF作家の神林長平から取っているのかな?)
作中に出てきた小説だとエンダーのゲーム、電気羊はアンドロイドの夢を見るか、ハローサマーグッドバイ辺りはお気に入りの作品です
3分アニメということもありテンポがとても良く、SFから村上春樹、シャーロックホームズまでジャンルも多岐に渡りそれ特有のギャグも非常にキレが良いため、最後まで飽きずにスラッと見ることのできる良作だと思います
{netabare}
特に好きなシーンが4、5話あたりの(何話か覚えていない)さわ子がお笑い本に爆笑しながら神林に熱く語るシーン
それまでの神林は読書に対して真摯で堅い性格として描かれており、読書家というステータスを貰いたいがために適当に本を読んでいるさわ子のことを快く受け入れてはいませんでした。
そしてこの場面、さわ子が熱くお笑い本を語る姿に神林は「自分の好きな本を熱く語れるというのはいいものだなぁ」と感慨に拭けます。たとえそれがお笑い本であったとしても、純粋に読書を楽しむさわ子を初めて受け入れたシーン。とても良かとでした
課題点としてひとつだけ挙げるとすれば、後半につれてちょくちょく入れてくるアニオリの百合要素は必要あったのかなと
読書家あるある単体で最後まで突き進んでも十分面白いのにその部分は蛇足だったかなと思います
{/netabare}
3分アニメの12話構成ということもあり、テンポの良さやギャグのキレも相まって読書家でなくても十分に楽しめる作品だと思います