ジャッジ・シャンゴ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ダブルオー衝撃の完結作!
ガンダムの歴史上で最大のタブーに挑戦した劇場作品。
「銀河へ向かって飛ぶガンダム」を現実のものにしようとしたのがこの劇場版ガンダム00。
SFホラー的な前半戦から宇宙生命体との全面対決の危機が描かれる後半戦。
そして、ラストシーンは…
事実上ゼロ年代型ガンダム、いいやサンライズリアル系の最終点のひとつでもある。
ガンダムSEEDシリーズが一段落となりサンライズはゼーガペインやコードギアスで非ガンダムのリアルロボットの新規IPに挑戦、
ガンダム00では段階的な衝撃、プトレマイオスに敵対する側によるガンダムの苦しめ方が進化していく作品でもあった。
ティエリアの機体が擬似GNドライブ搭載なのは
テレビ最終回で3つのオリジナル太陽炉が滅亡してしまい
プトレマイオス側にとっての戒めともいえる象徴ともされる…
本作の最重要機体のひとつ・ダブルオークアンタはガンダム最大のタブーを体現したため
人によっては本作を鉄血やDestiny以上に憎らしく感じているだろう。
宇宙世紀で連邦がガンダムを作ったのはザビ家を根絶やしにするための、破壊の力としてであり
その後の宇宙世紀やアナザーでも基本的に破壊の力としてガンダムタイプが発案された。
だがこのクアンタは破壊ではなく対話の力として創造され、シリーズで最も物議を呼んだ機体なのでもある…