「ゴブリンスレイヤー(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
1043
棚に入れた
5021
ランキング
228
★★★★☆ 3.7 (1043)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

幕間の叫び声が耳に残る。

原作知らず。

You Will Returnなんだな?本当なんだな?
待つぞ。待つから、頼むぞ。

大変良かった。
世界観、人物像を含めた設定も良かったし、音楽も音響も良かった。
幕間で入る「ぅぐぇぁっ(言語表記困難)」的な声がよく響き、恐ろしさ(シーンによってはおもしろさ)が強調された(少し音量あげて、是非ヘッドフォンで聴いて欲しい)。
作画は終盤でなんか変かなという物がちょっと見えたけど、全体としては良かった。

可愛い少女の恐怖に引きつった顔をあんなに長く映す作品は個人的に初めてだったので、第一話はかなりの衝撃だった。

ただひたすらにゴブリンを殺すという、ややもすると鬱屈したダークなだけのお話になるかも知れないと危惧したが、そんな勘ぐりは不要だった。

主人公・ゴブリンスレイヤーの小さな、しかし確実な内面の変化を12話かけて描き、その変化をそっと(でもないか、、、)表現しての終幕という形に、そういうのが大好きな僕としては大変満足した。最後の大団円的な終わり方は「物語の一幕」が閉じる感じがするので僕としては好き。

ゴブリンスレイヤー、女神官、牛飼娘、受付嬢、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶という主要キャラクターがいずれも効果的に配置されたように思う。特に女性4人は、ゴブスレの変化に対してそれぞれ機能していたように思う。[以下、個人的な解釈] 女神官はゴブスレの内面をその言葉と目でで揺り動かす者として存在していた。妖精弓手と受付嬢は、目指す場所、未来の提示役だったのかな。「冒険者になりたいのだと思う」というゴブスレの言葉は、この二人に指し示された先を彼が意識した結果のように感じた。そして、良くも悪くも原点であり居場所としての牛飼娘。これだけのものがそろえば、さしもの堅物ゴブスレさんだって、多少は動かされるでしょう(って書いてみて、それなりのハーレム状態だったことに気がつく)。

女神官は登場当初、「優しさ」と「甘さ」の存在として僕には映った(「甘さ」のアイコンは妖精弓手も同じだったかな)。しかし、初冒険での出来事やゴブスレとの仕事を通して優しさはありつつも甘さが消えていった。この物語は彼女の成長譚でもあった。12話で女神官への信頼をゴブスレが口にしたシーンは、ゴブスレの変化と女神官の成長の両方を実感させてくれ、大変印象に残るシーンだった。

剣の乙女のくだりはちょっと理解しづらかった気もするが、全体からみれば気にせずにすむ範囲かな。


==以下、初投稿の感想
OP曲を聴いてふと
The Eccentric Opera
というユニットを思い出した。雰囲気が似ているな、と。
最近の活動を聞き及びませんが、少し暗い展開になったのを見てしまった気分を落ち着けるためにも、彼女らの曲を聴いてみようかしら。→CDほっくり返して聞いてみた結果。んー。ちょっとだけ似てた、かな?

投稿 : 2019/01/02
閲覧 : 323
サンキュー:

15

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