リントI型 さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
ごく普通の異世界転生物
日本の会社員だった主人公が通り魔に刺殺されて気がついたらスライムになっていた、という導入だったんだけど
2クール作品ということでか展開がかなりスローテンポ、今の所ゴブリンの村の発展に力を貸す作業をしてるんだけど今後の目的という物が見えない
当面は暴風竜ヴェルドラの封印を解く旅でいいんだけど、約束もしたし。だが成り行きで助けたゴブリン達のために頑張るとかそれはサイドエピソード的な話であってゴブリンの繁栄はどう考えてもメインの話ではない。リムルがゴブリンの村の建設の指導やドワーフの城で酒場のねーちゃんとキャバってたりと非常にお気楽異世界道中記やってるけどそれに全然違和感を覚えないのがはっきり言って変。リムルは人間の頃の記憶を持っているので自分がスライムであることが相当に異常である事が理解できているはずである、そもそも自分が殺されてこの異世界にやって来ているんだから俺は死んだのか?それとも集中治療室で見てる夢か何かか?とかここは死後の世界的な所なのか?とか不安や焦りや疑問みたいなのが一切見られないというのは呑気を通り越して不自然である、だから人助けをするのもいいけどいつかは日本に戻るとかせめてこの世界でスライムから人間になる、という様な最終的な目標を設定してくれないと主人公に感情移入できない
それとこの物語の一番の特徴である主人公がスライムであるということについて。もうちょっと人外要素を出してほしい、スライムであって良かった事や悪かった事、スライムだから出来た事や起こったアクシデントなどスライムならでは、という出来事がないとそもそもスライムである意味がない。攻撃や採集などが体で包み込んで消化するというのと移動がピョンピョン跳ねるというのがスライムらしいという所か、言葉を発せるとか他の生物に擬態できるとをかすると別に他の生物でもいいじゃん、ということになる
それと主人公が最強キャラという事について、異世界転生物語で主人公最強というのは別に珍しくないがそれに加え消化した生物やアイテムや魔法なんかを分解して自分のスキルや持ち物に変換する能力を持ち合わせさらに異世界ナビゲーターである大賢者によるヒント機能搭載ともはやどうやったらこいつ負けるの?という緊張感ゼロ状態である、せめて能力最強でもスライムだから周囲から誤解されるとかスライムの種がもつ弱点はそのまま通用するとか消化分析に貴重品とか強い魔法は出来ないのがあるとか時間が掛かるなどでバランスを取らないと、一般的なスライムの弱点である火も無効化属性でノーダメとかもう戦闘で楽しめる要素が無くなった
最初から2クールとかスキル獲得時のエフェクトなど金を掛けてる期待の人気作品なんだろうけど昨今の異世界転生隆盛でこの手のジャンルは正統派変わり種などたくさん出ているので転スラも特に独自色溢れる珍しい話と言うことはない、正直言うとあまり面白い話と思えない、リムル様の世直し諸国漫遊記みたいな話が続くとなると途中で切るかも