コマキノ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
難易度の高いストーリー構成
7話まで視聴。原作未読
駅伝アニメ
この作品は様々な立場から見ることで見方が変わる作品だと思います
まず現実的スポーツ観で見ている層
現実的なスポーツ観で見ると、主人公一行が箱根駅伝予選会を勝ち上がる確率は皆無と言っていいと思います。逆に駅伝はおろか体育会スポーツすら未経験なメンバーがほんの半年で他大学を追い抜いて箱根駅伝に出場するなんていう展開はあまりにご都合主義であり、それこそ脚本が駅伝というスポーツを舐め腐っていると言われても仕方のないことだと思います。
そのため、そのような見方で見ている層にも納得してもらえるようなガチ駅伝展開を広げなければなりません
しかしそのようになると、体育会スポーツ未経験者の立場からすれば、やる気のないメンバーも嫌々体育会系の練習に付き合う場面で嫌悪感を抱いてしまうことにもなり、純粋に楽しめない作りになってしまいます。
中には全くもって駅伝をする必要性のないメンバーも数人おり、そのような人物にいかに駅伝をすることの意味を含ませるかが肝の部分になっていきます
この2つのレベルをクリアし、かつ燃えるスポーツアニメに仕上げるというのはとても難易度の高いストーリー構成になると感じました(以下ネタバレありの感想)
{netabare}
7話まで見た感想を言うと、上の前者の立場はギリギリクリアしていると感じます。練習は朝夕とかなり本格的。かつ記録会でもそれぞれが基準レベルに達しておらず、まだまだ力を付けねばならないという展開に。
まだ現実的なラインは保てていると思いました
ただ上の後者の立場からすればまだまだ合格ラインに達しているとは言えないです。駅伝をやる必要のないメンバーも、それぞれの闇の部分を走ることによって解消しようという展開は上手いと思いましたが、王子と弁護士眼鏡にとってはただ嫌々付き合わされているだけで駅伝への必要性を見い出せていません。ただまだ2クール中の7話であり、それは今後の展開で補完することになると考えます
それでもキャラそれぞれの個性も強く、ヒール役の存在も相まってかなり熱い展開となっており、十分に楽しめる作品になっていると感じます。
個人的には今期上位で気に入っている作品です
{/netabare}