鰺鱒 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
あー。ときめいちまったよ。
アニメのみ。原作知らず。
全ての人物が「言うべき言葉」をもって作品に登場していたように思う。
インコちゃん含む。
21話ラストでの大河の独白以降、それまでとは打って変わって展開が早くなる。けれど、それまでのすべてが「そのためにあった」と思える。そこに至るまでにじっくりと、綿密に積み上げてきたものがあってこその最終盤の盛り上がりだったのではないか。だからといってそれまでの20話が単なる捨石なわけでは無く、ラブコメ、学園ものとして十分以上に楽しめる。もちろん、物語の頭から「竜虎相並ぶ」ことは分かり切っていたことだけれども。
それでも最終話を見ると、ラストシーンの大河のテレを魅せるためにそれまでのすべてがあり、大河の独白のためにそこまでの20話があり。。。まるでラストシーンが先にあり、そこからの逆算で全て組みあげられていったように感じてしまう。中途半端な時期にOP・EDが切り替わったのも、物語の展開やラストシーンに向けてのいい味付けになっていたように思う。まさに「そういうふうにできている」かのように。こんな錯覚(?)を起こすくらいに素晴らしいまとめ方だった。
とにもかくにも、参りました。最終話は心がサンドバッグ状態でした。
「そだてたぁ~」と泣き叫ぶやっちゃんに、
シーツをベール代わりに被る大河に、
やっちゃんの実家から戻る電車での手繋ぎに、
突然いなくなる大河に、
竜児の「あのさ。。。好きだ」に。
ずっとデンプシーロールされてた気分。
「もう一度」を繰り返す大河の愛おしさったら・・・もう。
損な役回りの亜美、北村・会長の恋物語などなど各話を上げていくとキリが無いくらい、全体としてよかったと思う。
前半のお気に入りとしてひとつあげるなら、8話だろうか。
酔った勢いで核心突いてくるやっちゃん、
自分の気持ちに惑う竜児、
泣きながら「竜児はわたしのだー」と叫ぶ大河。
どれもぐっと来る。
また時間をとって通し見したい作品。
One of 最 of 高。