コマキノ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
尻上がりの面白さと安定感
6話までの感想。原作未読
今期のカワイイ系日常枠。きらら系に見えて角川CUNEの出身です
この手の作品は作るのに非常に難しいジャンルだと考えています。萌えを追求した日常コメディというのはどうしても単調になりやすく、そこにどのような要素を加えてオリジナリティやブランド力を出すかが問われます
{netabare}
正直1話の評価はあまり高くはないです。ヒロインの1人が吸血鬼、人間JKの主人公が彼女と同居する。その設定ありきであとはどこかで見たような日常系コメディ。それはそれで良いという考えもありますがオリジナリティを如何無く発揮できていたかと言われれば微妙なところです。2話以降はその吸血鬼設定をどれだけストーリーと絡めて発展できるかがこの作品の総合的な評価の軸になってくると考えています
6話まで見た感想を一言で言うと、出来うるだけの100点満点のことはやってくれたなと、満足の大満足です。
ストーリー構成を整理すると、1~5話は登場人物紹介を含めたヒロインたちの関わり合い、6話は登場人物が全員集合した上の実質的な1話になります
ギャグからシリアスまで満遍なく吸血鬼ならではの設定を取り入れそのレベルもとても高い。何より6話は文句の付けどころのない完成されたものになっていると感じました
吸血鬼は日光に当たると蒸発してしまうことから基本的に屋内で活動することが多いため、日中の昼間に命がけで外出するシーンはこの作品の最も映える場面と言っていいと思います。日陰を探して休息したり時には灯に助けて貰ったりとギャグも交えながらシーンに動きを付けることもできます
言葉の一言一言にも吸血鬼ジョークをふんだんに取り入れている所はとても好印象でした。お気に入りのセリフは6話のエリーがソフィーに言い放った「これとか何世紀の服よ」。こういうセリフをサラッと言わせるところが良いですね
何より外せないのがOPとED。今期どちらも3指に入るほどお気に入りです。OPは予算不足を感じながらも優秀なイントロも相まって十分合格点。ED中に次回予告を入れるところも好印象
{/netabare}
正直今後の展開への不安要素は特に感じません。最後まで安定安心して見ることのできる良作だと思います