えたんだーる さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
SAOは近未来SFです。断じて「異世界ファンタジー」ではありません。
SAOは近未来SFです。大事なことなので二度言いました。
(本当に「大事」なのかどうかは知りません(笑)。)
なんで今頃レビューなのかという気もしますが、今はTVアニメ3期目の放送中なので一応理由はなくもないです。
アニメ1期目にあたる本作は2クール作品です。
ところで作中年代のスタートは2022年だったりするのでもうすぐソードアート・オンラインのβテストが始まってしまいます。(← 始まらない(笑))
なお、同じ川原礫先生作のライトノベル『アクセル・ワールド』とは、同じ世界観で時系列的にはつながりがあることになっているらしいです。
本作のSF要素は作中で「フルダイブ」と呼ばれるVR(ヴァーチャル・リアリティ)技術で、これはNerveGear(ナーヴギア)もしくはその後継機AmuSphere(アミュスフィア)と呼ばれるマンマシンインターフェースにより、人間の実際の五感を遮断して脳に直接電気的な刺激を与えることで、仮想世界内のアバターを自身の体のように自由に操作できるものです。
この機能によって実現されたVRMMORPGであるSAO(ソードアート・オンライン)を舞台にするクール目「アインクラッド」編と、ALO(アルヴヘイム・オンライン)を舞台にする2クール目「フェアリィ・ダンス」編による構成となっています。
ソードアート・オンラインⅡ(2期目)以降は必ずしもそうでもなくなるのですが、アニメ1期目である本作では「現実」パートがとても少なくてほとんどの時間が異世界ファンタジーRPGであるSAOやALO内が舞台となるために「異世界ファンタジー作品」的な認知をされている気がします。
しかし、本作はあくまでもVR技術を基盤にした異世界ファンタジーを設定にもつVRMMORPG内での出来事がストーリーとなっている「近未来SF作品」なのです。
なお、本作でシリーズの根幹となる重要キャラクターである主人公のキリト(桐ヶ谷和人(きりがや かずと))、アスナ(結城明日奈(ゆうき あすな))、茅場晶彦(かやば あきひこ)、ユイなどが出てきますので、本作を観ないかつ原作相当部分を読まないで以降のシリーズを視聴するのはまったくお勧めできません。
1クール目のテーマは「ゲーム内の死が現実の死に直結するデスゲーム」であり、2クール目のテーマは「VR技術を利用した精神的誘拐・洗脳およびそこからの想い人の救出」だと理解しています。
1クール目、2クール目ともに主人公が目的を果たすために「ゲームクリア」を強いられるためゲーム内での戦闘場面が目立つのですが、必ずしもそれだけではない作品として記憶に留めておきたいですね。
なお、音楽面ではOP/ED主題歌、BGMともにわりと好きな作品です。