dbman さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ギャグ作品としても一流
第一期に続けてこの第二期も観て参りました。物語の面白さはもちろんなのですが、このアニメの声優陣による演技力、凄まじすぎやしませんか?
爽子の能登麻美子さん、梅ちゃんの平野綾さん、ちづちゃんの三瓶由布子さん、やのちんの沢城みゆきさん、風早くんの浪川大輔さん、龍の中村悠一さん、そして新キャラ・三浦健人の宮野真守さん。
どの方もベテランの域まで達している声優さんなのは解ります、解るんですが、この作品ほど声優さんの本気というものを感じたことがなかっただけに記さずにはいられませんでした。いやたくさんあるにはあるんですが、上記に記した主要キャラを演じている“声優さん全員が”ということです。
して内容についてすが、涙してしまうシーンなどは第一期のレビューに綴らせてもらったのでそこらは割愛させてもらい、違う意味で心に残ったシーンの一部を記します。
作中で一番と言っていいほどに感情移入せずにはいられなかった愛すべきキャラ梅ちゃん。その虚しすぎる立ち位置にいながら、爽子に対する塩の送り方なんかはもう男の中の“漢”でしょ! 嗚呼、私もあんな漢になりたい。
{netabare}ちなみにあんだけ嫌っていた自分の名前と同じ、梅ジュースをさもいつも買っていますがなにか?的なシーンが秀逸すぎました。やのちんとのバトルだったのでわりと険悪でシリアスな場面だったのにも関わらずさらにアップで梅ジュースを映しだす演出は悪意さえ感じますw
また、爽子が風早くんとの恋仲が実って一夜明け、「夢ではない」という事を自分に伝えるために部屋中そこらに記しまくった貼紙のシーンは作中で一番大爆笑してしまいましたw 「夢ではない」からの「NOT夢」「日記を見よ!!」そして日記を開くと「注意! なお、この日記は夢ではない」のコンボは破壊力抜群。さらに洗面台の鏡に貼られた「現実」を真顔で見つめる爽子。それをみて「この子大丈夫か?」とばかりに慌てふためくお父さん。まで最高のオチまで用意されていました。{/netabare}
この物語のメインテーマが恋愛だということは周知の事実ですが、それらを切り離した“ギャグ作品”としてみても一流の一作だと思いますが皆さんはどうでしょうか。