ヒロウミ さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
サンライズのSFデザインは何年経とうともどう転んでも控え目に言ってチョーダサい
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[一部改訂&満足度訂正]
子供の頃に見たからこそホワイトベースはカッコ良く「思えた」だけでリアルタイム補正、パイオニア補正がなければガラクタ同然。そんな私はアムロに泣く。
まぁ見事なミスマッチ。SFの世界観と物語の主軸の賞金稼ぎ家業のガンマンの日常パートの凪ぐあい、キャラクターデザインと周辺メカの飛び抜けたカッコ悪さは見事に噛み合わない歯車。しかも120分劇場版で十分なレベルの物語を650分もかけてやる上に山場が200分に1回程度しか無い苦行。と言うか所々寝てたから結局見直さざる終えなくて本当に退屈で死ぬかと思った。
総評は車を運転しながら聞くラジオドラマならっ良かったかもね!ってところ。音楽と演者の噛み合いは最高に良いし物語は「忘れる程度の雰囲気だけ」で丁度いい中身の薄さだし。
4話ぐらいにはいつもなら棄権するような作品なのだが完走が目的なので楽しむ要素を探しましたが、私の感性はやはり狂ってるんでしょうね。
まずは「ハードボイルド」について。
この作品ハードボイルド?ん?何が?ってぐらい何も感じれない作品。3話目ですでに仕事やソシャゲ片手間に視聴。そもそもハードボイルドが何か知らないから調べてみた。
以下Wikipedia抜粋
ハードボイルド(英語:hardboiled)は、文芸用語としては、暴力的・反道徳的な内容を、批判を加えず、客観的で簡潔な描写で記述する手法・文体をいう。アーネスト・ヘミングウェイの作風などが一例である。ミステリの分野のうち、従来あった思索型の探偵に対して、行動的でハードボイルドな性格の探偵を登場させ、そういった探偵役の行動を描くことを主眼とした作風を表す用語として定着した。
語源
「ハードボイルド」は元来、ゆで卵などが固くゆでられた状態を指す。転じて感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情、精神的・肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表す。
私はハードボイルドを「渋い」や「ダンディなカッコよさ」や「悪(ワル)」などと誤認してた。バンバン撃ち合っとけばハードボイルドになるなんて安っぽい単語だったんだね。
ダサいマシンで寒いカッコつけはルパン三世の模倣とも言われてるがキャラクターと世界観とがズレにずれてるから全く魅力がない。「賞金稼ぎ」を名乗る割には悪役との絡み、最終話以外のバトルがチョーつまんない。
10年早く放送されてれば一つの開拓者となったのだろうが1998年なら並みの作品に埋もれるレベル。と言うか世間認知されてないことを考慮すればそんなもんでしょ。
必死で「雰囲気」を作ろうとしている劇中音楽もメジャーな曲の模倣が多く実写ドラマや映画では当時ですら使い古されている手法。楽曲はオリジナルらしいが明らかに昔聞いた事があるような気がするものでしかない。悪くはないのだが攻殼機動隊で菅野さんを初めて認知したときの「新しい衝動」はない。そもそもjazz系はアニメじゃ珍しいのかも知れないがそれはアニメに限った世界のお話。ただ雰囲気を醸し出すBGMとしての存在感は十二分にあったし良かった。
サンライズのロボット作品はダメですね。プラモもフィギアも欲しいと思えない。飾っても実物が「絵」にならない。コードギアスしかりこの作品しかり、ダサさ、機能美の無さ、掘り下げの無さはク◯レベル。以前も別作品でレビューしたがSF系作品でメカが「それ、ありそう!未来的でカッケー!」って思えなければそのSF世界観が安くなる。
サンライズトラウマここに発症!
コードギアスより丁寧なモーション、キレイな作画は素晴らしかった。が、時折滅茶苦茶になるのは外注先の問題か。OPEDすっ飛ばして見てたからクレジット確認してないから知らんけど。レジェンドとして後々にも名が残る作品から感じられるような輝く要素は無い。
もうこれラジオドラマでいいやん、この作品。すんごい声優さんとBGMが心地良いんだわ、本当に。それだけ物語とデザインが壊滅的に作品の良さを壊してる。
SF作品ってことで敬遠していた作品。OPにサンライズの名前を見たときに寒気がしたが案の定の内容。あと100作品を超えるマラソンはアイアンマラソンの様相を呈する。アレルギー作品も完走しなきゃゴールはない!
あにこれランキング恐るべし。