うり さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
推理とは…
やる気はないが頭は切れる主人公「折木奉太郎」は、「元古典部」の姉の命令によって「古典部」へ入部。おなじく「古典部」に入部してきた「千反田える」と出会い、日常における、えるの「気になります!」に気圧されて、推理を披露していく古典部の日常を描いたお話。
これを見て一番気になったのは「奉太郎」の推理の目的はあくまでも千反田の「気になる!」を解決するためであり、真実であるかどうかは実は別問題であるということ。
それが、第一話でまず明確に語られている。
「おそらくその通りではないか」と当たっていることも多いが、目的が「千反田の納得」にあるので、論理的に破綻さえしていなければいい、というなんとも「やる気のない」奉太郎らしさがそこにあふれているし、「では実際その推理は当たっているのか?」という部分に焦点が当てられていないこともある。もしかすると、「推理ミステリー」と思って見た場合、その点が不満に思うこともあるかも?
キャラクターはそれぞれ魅力的。
中でも主人公折木奉太郎は、やる気がなく頭も切れるのに、姉と千反田には押されっぱなし(笑)性格的にはデレないものの、ときどき「える」を意識しているような描写にニヤニヤ。
千反田の「気になります!」は実はちょっと苦手。
むしろ他の古典部、お調子者に見えて少々闇を抱える福部とツンデレ乙女な摩耶花の方が見ていて面白い。
前半よりも後半の学園祭や、単発のお話の方が好き。
後半の短編「連邦は晴れているか」が、個人的に胸に刺さるお話でした。