テロメア さんの感想・評価

2.7
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態：観終わった

希薄な友情、裏切られる不快感。

学園、歌を歌う美少女、ロボ、特殊な力、占領された日本、幼き頃の因縁…などなど、あらゆる材料があって、製作陣も結構いい感じじゃない？と思ってたのですが、妙な鬱展開や薄っぺらい友情が邪魔をしストーリーが見えにくくなってしまったように感じます。
結局何がしたかったのか。行動原理が伝わってきませんでした。大きな目標もイマイチ見えてこなかったのも中だるみの原因でしょうか。

二転三転する主人公、その周りの立場や心象は2クールとはいえ描き切るには少し難易度の高いものだったようです。

作画、演出はどの回も安定して良かったのですが…脚本がもう自分には合いませんでした。行動や設定には矛盾点、不可解な点が多く、私は鼻につきました。
なんでそうなるんだ？なんでそうするんだ？こいつらバカなのか？と思わざるを得ませんでした。特にガイとソウタ。

とにかく、感情移入するには少なすぎる心理描写故に関係性が見えてこず、登場人物がどれもクズばかりのように見えてしまいました。

脚本、ストーリー以外は紛れもなく一流品なアニメでした。作画、演出なんか、本当に断トツでよかった。それゆえ、すごく残念です。正直一周しかしてないので、ここまで批判してもチラシの裏にかけよ みたいな感じはあるのですが、初見で楽しめる作品が数多くある中、もう少しわかりやすく、入り込みやすくはできなかったのかと。
ほんと、作画演出はいいのに……

とにかく、ちょっと残念でした。

余談ですが、作中の架空アーティストEGOISTは同じノイタミナ枠であったPSYCO-PASSのEDも担当しました。作品内で生まれたアーティストが別作品に曲を提供するなんて、なんか新しい試みで面白いですね。