ヒロウミ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 1.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ビッグタイトルに群がるのは「金の臭い」による劣化しかない
シリアスパートと日常パートのハーモニーは完璧で「色目」さえなければジブリも見えた。
ちょうどアニメ離れした空白の20年間の頃に劇場で封が切られそれなりに話題になってそうな作風。今さらながら視聴し思ったことは尻軽そうなバカな巨乳は事務所のやり手のプロモーション活動以外に売れる要素が皆無ということだ。
原作は未読だし昔の実写作品も記憶に全く残ってない。所謂タイムリープ作品なのだが単純に進まないこの物語の醍醐味である「意図としない未来に抗う」姿はその世界にどんどん吸い込まれどんな結末でも評価できると思って「いた」。今時120分を超える作品はほぼ無くなり90分のお手軽作品しかないのにこの作品は上手くまとめていると思うし展開も概ねすんなり受け入れることもできた。
マッドハウスによるスーパーリアルではなくアニメタッチに描かれた描写も空想の物語との親和性が良く素晴らしくマッチしたものだった。主人公のタイムリープするときの間抜けなシーンは毎回クスリとさせられた。
そう、とても素敵な素晴らしい作品となるはずだった。がヒロインの「仲」はド素人演者で実写作品も「乳」以外に何も無い人。顔もニコルのようなぶっ細工で女優としての実力もない。「声」でしか演者の色を出せないアニメに「乳」が見えない彼女に何の魅力があろうか。悲しきアニメ制作会社の「力負け」なキャスティングの意図は明確だろう。
止めは千昭の「未来で待ってる」発言。川が地上に流れてなく人口も大きく減少した未来から来た人間。更には恵まれない環境下で描かれた絵を見にきたとか「荒廃感」を散々煽っておきながら真琴が生きてる内に産まれるかも明かしてないのに何たる無責任発言か。と、不粋してしまったがために最後の最後で逝っちゃいました。引き戻ってのセリフなんだからそこはちゃんと考えてくれよぉぉぉぉぉ!視聴者が陶酔して見ている前提の決めセリフは痛すぎる。
まぁヒロインに対して入れ込んじゃえばそこまで気にならなかったのだろうがV.V.並みの下手くそな演技ではどうもならない。「泣ける」要素もハッキリ言って仲がぶち壊してるから全く泣けない。良作なだけに腹立たしく残念で本当にもったいないなぁ。