うり さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
振り幅の大きな作品です。
可愛らしい絵柄でまさかの超鬱展開からの始まり。
このまま鬱アニメかと思いきや、まさかの可愛いラブコメディ。
と、振り幅が非常に大きな作品です。
物語は、暗い事情を持つ琴浦さんが、事件や周囲との軋轢などを真鍋くんや周りの助けによって乗り越えていくごとに、友情や恋愛を含めた自分の人生を取り戻していくというもの。
この作品では特に男性陣に救われる。
各女子キャラ(女性キャラ)の持つ、半端なく暗い側面を、淡々とただ受け入れていくことで明るい方向へと引っ張っている。
真鍋くん、室戸副部長の器の大きさ、優しさ(&身を呈したバカ)のおかげで、一歩間違えると救いのない悲劇になりかねないこの物語が一線を超えず、ギリギリのラインに踏みとどまっていて、そのさじ加減が絶妙。
特に真鍋くんの、裏表のない気持ちの良さは、清々しく、カッコいいとまで思わされる(エロ妄想でさえ…笑)。
振り幅についていけない人もいるかもしれないけれど、私はかなり好きなお話。
ちなみに、女子の「嫌な部分」として描かれるヒヨリ関連の出来事。
個人的にこういう「取り巻き」的なタイプが一番厄介で卑怯なのはよく現実を表していると思う。