まにわに さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
三本の矢、って茶化されがち
弓と矢を手に取る可能性がまだある身ならばやってみたくなるような弓道の描写はできているのではないか。
2話: {netabare}前話の余韻でいぶかしんで見たが、今話はよかった。
あるようなないような完全なもののために一歩を踏み出す話。
早気の説明を誰にさせるかで、幽霊なのは既視感はあるがベストの選択なのでは。
主人公の弓を射る姿が、それぞれの立場で語られ形づくられていくお膳立てが巧み。{/netabare}
問題点3つ。
・釣る絵で釣れないと厳しいものがある。
他愛ないところがあるので、こういうのの比重が高くなるのだろうが。
弓の名手が爆笑王である必要はないが、普通の高校生にも見所はいる。私は{netabare}木の葉がどこに落ちるかで見ている。{/netabare}
・他愛のない会話。
・木の葉。
6話: {netabare}やんわりと復讐と復習を掛けている。どっちが本番(目的)かという話で、着地点はない。{/netabare}
9話と10話: {netabare}木の葉が舞わなくなって、山登りの話になり、指標を見失う。
神社の階段と歩道橋が山っぽいが、子供から大人の先を頂とした山で、今は麓にいるってことなのだろう。
しかし、山登りだと、ルートは1つでないし、道なりが下ることもある。9話の静弥が弓を辞めようとしているとまで言えるのか。辞める理由はやる理由になりうるし、どういうつもりなのかがわからない。
しかたないのでタイトルを参考にするため弓道について調べてみたのだが…
射法八節の会の段階まで来ているのはわかるが、その後矢は放たれたのか。離れぬ心は離れの前なのか、離れずに残るから残心なのか迷う。
手の内を調べたら、弓の持ち方が矢がどこに飛ぶかに直結するらしく、それが明かせないだから、どうやら離れの前っぽいが、どうするつもりかわからない静弥の態度を表すものでもあり、解釈の助けにならない。このタイトルは、わかるような話にしないという製作者の意図を表してようにも思える。
なので、わからなくていいということは、やはり矢は飛んでいないということなのだろう。離れぬ話として、内容はそのまま額面通りに受け止めればよい。風邪というなら風邪だし、嫌いというなら嫌い。子供として麓にいて、しかし弓の道に足を踏み入れた幼き日と今とで、確実に山を登っていることをポッキーの箱の高さで示す、という話にどうやらなりそうだ。
離れぬ心のタイトルが紛らわしいが、これを残心と解釈すると早気になる。{/netabare}
12話: {netabare}雅さんの教え通りに撃つが、その雅さんがいない。いうなれば的もなく撃っている状態。そのタイトルがこれだから、的がないのに矢だけがある、内容だけ見れば鉄砲玉がかち込みを決めて、そのままでは玉砕してたであろう話。
というふうに見ると面白い。
終盤にまとめにきた空気を出しながら、すんなりとは射らせない。{/netabare}
観終わって:
ここで脱落していった人たちの意見に概ね賛同するが、、、見所はあった。
木の葉の意味するところは、完全に私の好みにハマった。
なんだかんだで全体的に風舞な話になっていたのはよかった。