まにわに さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
D&Dの世界
本屋のラノベコーナーの片隅を占めるTRPGのリプレイを見ているかのよう。
だから本当はマニュアルを片手に見るのがいいのかもしれない。
{netabare}ゴブリンの能力はD&Dのモンスターマニュアルに準拠。
主人公は得意な敵にゴブリンを選択したレンジャークラスを有し、人物像もその記述に沿っている。
呪文の体系がやや違うようだが。{/netabare}
4話: {netabare}メタな者ども
分岐でマップを埋めるルートを選ぶのはよくあるメタ。眠らせて一網打尽はよくても、単純作業で敵を殺すのに文句を言う言い方によっては厄介なメタになる。使うとわかっているスクロールでボスを倒すのもそう。こう考えると臭いも、音には無頓着だから、メタ思考を促すのに使っているのかも。
主人公がゴブリンに強いのはメタゲームで勝っているからとも言える。
しかし、そこに冒険の楽しさはない、という話。{/netabare}
最終話: {netabare}女神官の、念のため3枚と言われていたのを、2枚でこなすところに冒険者としての成長を感じた。精神集中が乱れた時のことが思い出された。
ゴブリン・スレイヤーは冒険者なのか? 彼は神々にサイコロを振らせない。しかし、7話で蘇生と毒判定をしてるのでGMは神でないことになり、ゴブリン・スレイヤーがNPCだということはわかる。
よって、兜を外さないゴブリン・スレイヤーの素顔を見るのが目的のシナリオで、女神官のプレイヤーが交渉で達成するまでの話、という見方ができる。{/netabare}
希少なちゃんとしたファンタジーが見れたのはよかった。
D&Dの拡張ルールのお手本として見れて、楽しい冒険だった。
{netabare}1話では、このまま泥臭い戦闘を見せてくれればと期待したが、以降すぐにそうでないことがわかる。
冒険者は、能力値が低くても一般人よりは高めなのだが、1話でそういう運のない冒険者を犠牲者にしたのは、もしかするとゴブリン・スレイヤーはそういう冒険者ですらなく、一般人を成長させただけのキャラなのではと思ったものだが。
9話で冒険者でないと言い出してからも注視してきたが、もともとPC向けでないキャラでもあり、NPCという結論に留まる。{/netabare}