オランジーナ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
題材はいいのに勿体ない
全体的には概ね満足でした。
夢を持った主人公とその周りの人達の成長を描いていく構図は良かったと思います。
ただ、部分的にはかなり文句を言いたいです。
まず最初の数話、キャラクターの言動と性格が極端に理想主義すぎて、かなり鬱陶しく感じます。
ここの方でもいたみたいですが、1度断念しかけました。気をつけて下さい。
以下キャラのネタバレ
{netabare}
結局最後まで、愛の過去は分からずじまいなので、その言動の背景がさっぱりわかりません。
{/netabare}
その後7話あたりからはようやくキャラを掘り下げて、苦悩や様々な出来事が起きながらってのは良かったですね。
しっかりヒューマンドラマをやってました。
今度は終盤、脚本が少し脱線し、それに加え心理描写不足で、キャラの行動原理がよく分からなくなります。
以下ネタバレを含む愚痴と理由です
{netabare}
もちろんハキムが怪しかったりと唐突にテロが起きたわけではないですが、
はっきり言って、
このタイミングで如何に現実社会の貧富の差の問題を見せつけた所で、ハチマキと愛の行動と心理的に影響ありました?
全くないですよね。
そしてハチマキがあれだけ悩んだのを解決するのが一瞬です、いくらなんでも唐突過ぎますね。
{/netabare}
最後は駆け足で上手くまとめたようにも思えますが、だったら中盤からの主人公が夢を追う展開をそのままやって良かったと思います。
コードギアスの時もそうでしたが、
この監督と脚本家は自分達のやりたい事をやるため、物語を変な方向に持っていきたがるみたいですよ。
作品に罪は無いですが、それだけは言いたかったので、気をつけて下さい。
だいぶ失礼な事を書きましたが、
90年代の作画っぽさが残りながらCGが綺麗だったり、良作といえるSF作品でした。