「劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい(アニメ映画)」

総合得点
62.8
感想・評価
468
棚に入れた
2232
ランキング
4699
★★★★☆ 3.5 (468)
物語
3.1
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.5

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ネタバレ

こまたち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

エウレカガチ恋勢のかたはこちらへどうぞ

2009年に公開されたエウレカシリーズの劇場版作品
TV版とはまた違うエウレカセブン(=パラレルワールド)を描く

私にとってはこの劇場版がエウレカとの初めての出会いでした。ただ平均満足度を見てわかる通り、内容はお察しレベル。映画1本の中にセカイ系作品をまとめあげるのはやはり無理がありますよ。パラレルワールドを描くという試み自体は面白いのだが、その制作手法は『ラーゼフォン』とほぼ一緒。時代錯誤も甚だしく、2009年に受けるものでは決してない。ただ舞台設定自体はそこまで悪いものではなかった。だからこそ余計に悔やまれる。もっと別のやり方があっただろうに・・・

【GOOD】
・レントンとエウレカが最初から両想いだったのは良かった。何が良いって、エウレカが恋する乙女として可愛く描かれていることにキュンとしました。

・エウレカセブンと言えばこの格言
「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」
↑これが最大限に活かされたシナリオには感服しました。TV版のこのセリフの扱われ方が納得できなかったので、劇場版で大きな意味性を持たせてくれたことは素直に嬉しかった。個人的に好きな言葉でもあるので。

・老化が常人の数倍で進むという設定、それ自体は奇抜で良かった。

【BAD】
・物語中盤まではずっと陰鬱な展開が続き、中盤から終盤にかけては過剰なまでのご都合主義が展開される本作。文字化して改めて気づくが、見どころが全くない。んで、プロットはラーゼフォンをトレースしただけ。もっと上手いやり方はなかったのか?

・アネモネと出会ってからの展開がおかしい。何がおかしいって、ホランドたちのやろうとしていたことが思いっきり否定されることと、その否定をあっさり引き受けてしまうホランドたちが。いくらホランドたちが過去の神話に頼ろうとも、彼らは”自分たちの未来を自分たちの手で切り開こう”としている。それってレントンとエウレカが劇中でやろうとしてたことと何も変わらない。だからこそ両方が否定されるのは分かるが、片方だけが否定されるのはいくらなんでもおかしい。それからタルホのお腹のこどもが健常者と同じ成長速度で大きくなっていることから「未来にこの呪いが受け継がれないならそれでいいじゃん」とか「未来をこの子供に受け継いでいこう」というような結論にいたるのはいくらなんでも無理がある。タルホだけならまだしも、これがゲッゴウステイトの総意になっていることに違和感を覚える。

・その他、細部設定に無理があったり、キャラクターの性格に難あり。いくらパラレルワールドだからってハップさん極悪人過ぎるでしょうよ。TV版見たあとだと胸糞以外のなにものでもない。あと全員17歳はさすがに無理があるよね・・・

以上

スパロボでシナリオ辿ったときは面白かったんだけどなぁ。
クロスオーバーの偉大さを実感しました。
オススメ度★☆☆☆☆

投稿 : 2018/10/23
閲覧 : 347
サンキュー:

2

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