oxPGx85958 さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ネタが古くなっていっそうキツくなった
原作のマンガは途中まで読んでいます。このアニメは放映当時に試しに1話だけ見てみて、主人公の声と全体的な演出に耐えられなくてすぐ見るのをやめた記憶があります。
このたび放映から11年後に通して見たわけですが…
当たり前のことですが「時事ネタは陳腐化する」ということを痛感しました。ポケットベルのことをバカにしている人たちがガラケーを使っているわけです。仮に、そういうこともカバーするメタな構造のギャグだ、という言い訳をするにしても、端的に言って具体的なネタとして面白くなく、興味が湧くとしても歴史学的な興味になってしまいます。
このアニメ・シリーズは原作から離れた要素も多々含んでおり、そのことが放映当時には議論を呼んだという話も耳にしました。その部分はいまも比較的陳腐化していないと思われます。
ただ、この作品の70年代アングラ映画テイストの部分は、個人的にはもう勘弁です。やるとしてもピンポイントで洗練された形でやるのでなければ、すぐに感覚がマヒしてしまう。今回、いろいろ調べて「シャフトっぽさ」という表現を知りましたが、他作品のリストを見ているとなるほどなと思いました。
なお、神谷浩史と新谷良子がホストを務めるラジオ番組『さよなら絶望放送』を動画サイトでたくさん聴きましたが、コンテンツとしてはあれの方が面白いし、2018年のいまもほとんど陳腐化していません。原作とは方向性が違うが、風刺はあちらの方がエッジが利いてるし、声優の個人芸の見せ場もあちらの方に多くあります。