イムラ さんの感想・評価
4.5
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
名作になり損ねた感はあるけど大好き!
<2018/10/22 初投稿>
今期やってる「RErideD-刻越えのデリダ」のED聴いててこの作品思い出しました。
曲調が似てて懐かしい感じだな、と思って調べたら作詞/作曲同じ方なんですね。
黒石ひとみさん。
こういう柔らかいけど芯に響いてくる感じの曲好きなんです。
本放送時は飛び飛びでしか観られずDVD出てからレンタルでまとめ見した記憶があります。
この作品はとにかく
デザインが好き!
空気感が好き!
音楽が好き!
デザインというのはキャラクターからヴァンシップから戦艦から小道具からなんでも。
空気感というのは、世界観というか、セピア調の色彩や落ち着いた雰囲気の背景とか。
音楽はOPもEDも劇伴も。
頭の中に染み付いてる感じです。
キャラクターも主人公、敵味方共に個性的で魅力的なのが揃ってるし、声もマッチしてて◎。
トリックスター的な立ち位置のディーオ役を野田順子さん(灰羽連盟のレキの人)が当ててたのはよく覚えてます。
(今回、Wiki調べたら今の人気声優が大量に参加してますね。知らなかった 笑)
ただ眺めてるだけで良い気分になれる自分の中では稀有な作品でした。
で、物語の方ですが・・・
これが難物。
いや、面白いんですよ。
たぶん。
展開とかワクワクしたし、盛り上がったし。
というわけで本作の概要です。
カテゴリとしてはSF。
舞台は砂時計というより瓢箪みたいな形をした惑星「プレステール」。
プレステールには「アナトレー」と「デュシス」の二つの国しかなく、両国は「グランドストリーム」という超巨大暴風圏で分断されてます。
アナトレーは君主制国家で、異常気象により砂漠化が進み深刻な水不足に悩まされてます。
デュシスは共和制国家で、やはり異常気象により寒冷化が進みほぼ氷漬け。
そんなデュシスは移民先を求めてアナトレーに攻め込み戦争状態になっています。
ここで、
二つしかない国で戦争なんかしてる場合なの?
止められなかったの?
という疑問が湧きますが実は物語のポイントだったり・・・
というところから物語はスタートします。
主人公はアナトレーに住む少年クラウスと少女ラヴィの幼馴染コンビ。
二人は父親たちから受け継いだ飛空挺「ヴァンシップ」のパイロットとナビゲーター。
二人とも凄腕です。
二人は同棲中です。
職業は運送業(個人事業主)。
そんな二人の夢は父親たちが乗り越えられなかったグランドストリーム。
二人はいつの日にか自分たちのヴァンシップでグランドストリームを踏破することを夢見て日夜、ヴァンシップの改造に明け暮れているのでした。
そんなある日・・・
という感じのお話なのですが、なんでこうくどくどと設定を書いたかというと、「お話がわかりにくい」から。
設定の説明が足らない。
なので未見の方向けにネタバレにならない範囲で書いてみました。
ただですね。
まだまだ足らないんですよ。
他にも「ギルド」とか、「惑星プレステールの成り立ち」とか、そしてタイトルでもある「LAST EXILE」とか。
つかLAST EXILEなんて初見の時、最終回まで見ても私の頭では意味わかんなかった 笑
少なくとも歌って踊れるガテン系ダンスユニットではないことは確か。
(ちなみにEXILE売れるより先に本作は世に出てます)
当時はどうもエヴァの悪い影響で
「よくわからないようにした方がなんかカッコよくね?」
と謎を謎のままにする演出が流行ってたのかもしれません。
と言ってもエヴァのように回答の無い謎ではありません。
ネットを調べると懇切丁寧な説明があります。
なので、もしこれからご覧になる方は、最終回まで見てわかんなかったらネットで色々調べた方がいいですよ。