ダレイオス さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 2.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
本来あるべき俳優育成学校の姿が描かれていたと思うので私は満足ですね。
設定は女の子の俳優育成の学校を舞台にしたものになっている。
それで1話観たのですが、どうも感想が書きづらいなと思いました。
いきなり転校生がやってきて、主人公の昔の知り合いだったとはわかるのですが
その後、唐突な展開で演出がいきなりミュージカルぽくなったり
夢の中なのかそうでないのかもわからない展開があったり
いきなり動物のキリンが出てきて喋りだしたり、ミュージカルでバトル始めたり
カオスだな・・・の開始でした。キャラもいきなり多く
これだと、どう判断していいのかわかりにくいですね。
伏線と思える過去の思い出、話はいくつかあるので
その話は何なのかは気になりましたが
この時点で相当な人を篩に掛ける内容です。
広い心が必要だと思いました。
ただ1話のわかる部分を観ると彼女達は俳優育成の学校で時には仲間、時にはライバルとして
過ごしているもので、仲のいい関係の人達もいれば
ライバル心をむき出しにしている人までいるという女性の演劇の世界て感じで
ミュージカルバトルはオーディションらしく、ここを勝ち抜けば
トップスタァになれるらしく、殺し合いではなくてあくまでも試合みたいな扱いで
意味はわかるのでそういうルールのアニメとみるしかなさそう。
夢の中かと思ったけど2話で夢ではなくて実際にミュージカルバトルは
やっているとのこと、ただ極秘で行われていることから
裏でトップスタァを決めていることなんですね。
ミュージカルバトルはよく動くし、剣を使うのだけど剣さばきの描写も
細かい部分まで動き丁寧に描写しているし、その点は凄くいい
カメラワークも360度様々な角度で見せていて構図的に見ていて飽きず
作画的な面白さはありました。剣同士がぶつかり合う音も
凄くいい感じに音が出ていて音響面も中々でした。
そのおかげで迫力も出ていますしバトルは映像面、演出面のクオリティーは高かった。
そしてミュージカルをやっていることを忘れずに
時には歌いながら戦い、相手との対峙の仕方も「おっ」ミュージカルだな・・・
と思える前置きがあったりミュージカルであることが
よくわかる作りなのも良かったな、ミュージカルらしさをよく出していた
壮大な劇中曲も盛り上げていました。
セリフのチョイスやバトル時のお互いの言い合いもミュージカルと思える絶妙さがあり
戦っている場所も舞台であることがよくわかるし
舞台自体も演じている人によって違うので、同じようなことをやっているようでも
毎回演出は違うので飽きにくかったです。
スポットライトの照らし方何かもイチイチミュージカルらしいので
楽しめる出来はあったと思います。観ていて面白い。
ただ、声優さんは気になったな、この手のアニメにありがちな下手な人が多く
滑舌の悪さが目立つな詰まった感じで喋られているのは気になる。
叫び声も苦しいな、特に叫び声は不安定ですね。
正直声質も合っているかどうかも悩みますね。
まあね。1場面1場面下手だな・・・と思ってしまうので
ミュージカルアニメと考えると演技力の下手さはプラスにはなっていなかった印象
普通の萌えアニメだとそこまで気にならないのだけど
この演出のアニメだと演技面は苦しいな・・・と思ってしまう。
うーん、いかにも無理やりキャスティングした感じがしました。
ミュージカルバトルではなくて普段の演劇の練習をしているシーンはあるのですが
こちらは地味かな普通に俳優になるための練習の日々を送っている感じでした。
演出としては女性同士ギスギスした関係で描かれていたり
お互い切磋琢磨している感じで描かれていて
演劇が上手い人に憧れだけでは駄目で、乗り越えないといけない目標と
思っている子がいたり
まじめに自分はオーディションを受けているのだから
それに乱入した主人公に軽蔑している子など
2話になると本来あるべきの、みんなまじめにやっている俳優育成学校て気はしました。
私は嫌いではないですね。
ふざけた子がいれば当然、それに不満も持つ子はいるだろうし
俳優育成学校なら憧れだけでは駄目なのも納得はいきました。
このおかげで最初からキャラは多いが各キャラの個性はよくでており
誰が誰だがわからないことはなかったです。キャラ付けは上手かったと思う。
そして、本編はこっちの俳優育成学校なんだろうけど
ここで発生した不和をミュージカルバトルでお互いの主張や不満を言い合って
真剣にぶつかり合い。真剣勝負することにより
最後にお互いがわかり合うストーリーの流れになっていたと思う。
ミュージカルバトルで真剣にぶつかり合ったからこそ
お互いわかり合う気持ちは理解出来るし
ミュージカルバトル後はきっちりと関係性の変化を身に染みることが出来て
成長を感じさせるストーリーをやっているのはわかるので意味はわからなくはないです。
なので悪くはなかったと思います。
主人公のストーリーとしても最初は意味もなくオーディションに飛び入り参加しただけだったけど
主人公の昔の知り合いと再開することにより
この知り合いの子と2人でスタァになることを決意し
気持ちの変化を悟る事の出来る作りになっていたので
この変化のおかげで
なぜ最初はオーディションに参加出来なかったのかも理解出来るし
その変化は良い。
しかしながら、それだけでは到底スタァになるには足らないのだけど
主人公に関しては学校でトップの座を維持するキャラがいるのだけど
このキャラに敗れて、自分が目標とする人物が出来て
その人を乗り越えようと努力するなど
気持ちだけでなくて、実際に練習の取り組み方も変化するので
主人公のストーリーとしても段々成長しているなと実感出来る
細かい変化があるからみていて、心地良かったな
そういった丁寧な変化の見せ方は良い。
それだけでなく主人公の変化に納得がいかない、主人公のことが好きな
女の子がいるのだけど
その子は、成長し自分に依存しなくなった主人公が不満で
自分自身は主人公のお世話することだけが生きがいで、それ以外は目的や生きがいが
なくなっていたのだけど
それがなくなり納得はいかなかったが
主人公に自分は何のためにこの俳優育成の学校に入ったの?と
言われて、自分が俳優育成の学校に入った理由を思い出して
自分自身を取り戻すので、主人公以外でも成長は描けているし
成長した人間に影響されて、他のキャラも成長するという見せ方も上手かったです。
成長してない人に言われてもピーンと来ないんだろけど
成長した主人公が言うからこそ説得力はありました。
あとこのアニメ途中で、とあるキャラの秘密が明らかになるのだけど
序盤の過去の思い出、話はそういうことだったのかと
いう驚きがあり意外な仕掛けがあって楽しめました。
お前その仕掛けのためにいたのか・・・という
衝撃的なストーリーは好意的にみたい。
さらに転校生の女の子もそういう過去があったの的な
キャラの掘り下げは丁寧だし、そのおかげで主人公への思いは伝わってきたし
主人公がオーディションに参加することに対して
最初は否定的な理由は理解出来なかったのですが過去がわかることにより
否定的だったのも理解が出来ましたし
理解出来ることによりストーリーの盛り上がりを感じさせられました。
このアニメ各キャラの配置とても上手い。
。
終盤はこのようなキャラの配置が上手くて衝撃的なキャラと
主人公とのミュージカルバトルなんで熱い展開にはなってました。
ただ終わり方は、あまり詳しくは書きませんが
制作者の自己満足な気はしましたね。
一応終わってはいるのですが
正直上手くはまとまってなかったな・・・
おそらくは視聴者置いてけぼりストーリーでした。
正直最後だけは「よくわからない。」
あのキリンなら「わかります。その気持ち」て言ってくれそう。
まとめるとこの作風だとキツイ演技力で
1話からカオスな展開でいきなりキャラも多く
どう判断してわからないアニメでついて行けないでしょう。
ついて行くには広い心が必要
ただわかる部分をみると俳優育成の学校でまじめに頑張っていて
お互い切磋琢磨している感じで描かれたり
お互いぶつかり合うことによって成長する描写が出来ていていると
わかるので、それらが好きな人は楽しめると思います。
本来あるべき俳優育成学校の姿が描かれていたと思うので私は満足ですね。
その対立の言い合いの場所としてミュージカルの舞台が用意されていたのも
わかるし、ミュージカルバトルも本格的にやっていてミュージカルらしさがよく出ていて
クオリティーも高いので楽しめました。
これがクオリティーが低ければミュージカルなんかする必要はないと思ったかもしれないけど
そう思わせない出来の良さがありました。
この出来の良さのおかげで毎回観たいと思いました。
キャラの配置もとてもいいし
最後が「よくわからない。」以外は良かったです。
ただそのせいで大幅減点はせざるえないかなとは思いました。
流石に最後は崩れすぎた。
途中まではとても良かったのに最後の最後でコースアウトして
あさっての方向に吹っ飛んでいったアニメなので
コースアウトして失格だと言われたらこっちとしてはまったく反論できないよな・・・