やまげん さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ボードゲームを見ているような
人物の作画が丁寧&繊細な線で、作者さんは画力のある人なんだなーと思った。
義理の姉妹の恋愛という設定も面白いと思った。
でも、見終わってみたら、画力と設定以外に面白いと感じられる要素はなかった。
何よりも、ストーリー展開が良くなかった。
まるで、人生ゲームとかのボードゲームのマスのイベントを登場人物がただこなしていくのを見ているような感覚だった。
作者が描きたい「シーン」や「イベント」はわかるのだが、そのシーンやイベントに至るまでのキャラの心情がいまいち理解できない。
どうしてキャラがそんな行動をするのかというキャラの心情が理解も共感もできないから、キャラが死んでいるように感じる。
特に芽衣に関しては、身近にいたら精神科の受診をすすめたと思う。
イベントも、少し詰め込み過ぎに感じた。
声に関しては、芽衣と柚子のキャラの対比を際立たせるためにそうしたのだと思うが、芽衣の演技は抑えすぎて人間味を感じないレベルになってしまったし、逆に柚子は明るすぎる。
この芽衣の演技だったら、正直誰がやっても一緒ではないだろうか。柚子は明るすぎる演技で、セリフが頭に入ってこなかった。
声優さんの演技力に不満はないけど、そもそもキャスティングミスに感じた。
この作品、漫画ではなく、イラストに短文のストーリーをつけた画集にでもしたほうがよかったのではないだろうか。そうすれば、ストーリー展開を気にしなくていいから、不自然さが少なくなると思う。
もしくは、デスノートみたいに、原作と作画を分けて、作者は作画だけ担当したほうがよかったのでは。