buon さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
細胞が生きようとしている
僕らひとりひとりの人生は必ずしも順調であるとは限らない。
山あり谷あり、
ときに苦しく、悲しく、立ち直れなくなることもある。
誰も助けてくれず、見放され、孤独に苛むこともあるだろう。
もう駄目だと打ちひしがれて、生きることを諦めたくなるかも知れない。
しかし、君はひとりではない、
体が病み、心が痛みつけられたとき、
体内が、細胞が守ろうとしてくれる。
どんなに生きるのがつらくても、
細胞が、遺伝子レベルから生きようとしている。
残念ながら君が生きるのをやめようとしても止めることはできない、
細胞が生きようとしているんだ。
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細胞が擬人化されるという、本当、何でもありだなぁと思う一方、
理科の生物分野に興味を持たせるには優れているだろう。
物語では白血球、外敵と戦う細胞を基本的に男とした。
「詩ね、雑菌ども!」とよく叫ぶ。
これが逆に女性キャラだったらなんて何てステキな言葉だろう
と思ってしまう私は何かしらの病気なのだろう。
人間の体内活動を物語にして描かれており、
体に害をなす雑菌・細菌、
それらが体内に入る事象、
それへの反応に焦点が当てられている。
体内でこんなエキセントリックの事が起こっているならば、
なかなか自分ってすごいんじゃないかと思える。
そんな風に鼓舞して、
孤独を乗り切る力に変えるのが正しい見方だろう。
さあ、この世にいるモテナイ男子婦女子の皆さん、
何も怖れることはない、
僕らには、僕らの中には細胞が生きている!
目指せ、還暦から始まる初めての恋!!