アニメ記録用垢 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
(大幅改筆)他の量産なろうとは一線を画す。本当に評価すべきは世界観や演出を完璧に表現した音楽
観た誰もが名作と感じるであろうリゼロ
その魅力を私なりの解釈でお伝え出来たらと思い、拙いながらも書かせていただきます。
オブラートに包まず辛辣に私自身の意見を書くので、不快に感じたらBack key推奨
Ⅰ.◆◇他の量産なろうとは一線を画す展開◇◆
昨今と言いますか、ここ数年ずっと小説家になろうの作品
所謂なろう作品がここぞとばかりにアニメ化をし、最近では毎シーズン2~3作品以上やってますねぇ~
これらの作品は大半が異世界召喚または転生が軸のストーリーです。
そして私の知る限りではリゼロを除く全ての作品が
≪≪『何も才能も能力もない……冴えない主人公が……異世界で特殊な能力に目覚め俺TUEEE‼‼‼‼して……ヒロインメロメロハーレムをするだけの稚拙なお話』≫≫
もう何も個性もないですよねぇ~、ただキャラクターデザインと舞台を変えただけで全てが同じ。
コピーペーストでハイ完成という感じです。
ですが、リゼロはそんなありふれた有象無象のゴミみたいな作品とは訳が違います。
まず主人公が弱いんです。
異世界召喚されウハウハ生活待ってるぜと主人公が意気込むも現実は残酷で
何度も苦境に追いやられ、皆から蔑まれ、自分自身の価値を非力と思い知らされる。
そう他のなろうとの違いは主人公が異世界に行っても、元居た世界と変わらず、非力なんです。
だから何度も失敗し、何度も挫け、何度も足掻く。
何もして来なかった奴が、異世界に行っても、何にも出来る筈がない。
けれども大好きな一人の少女の為に何度も命を張って、苦難に立ち向かう。
そこが前提から他のなろうとは一線を画す理由です。
散々他のなろうを辛辣に酷評しましたが
流行ってる理由も良い点もあります。
何故なら現実社会が不景気なので、そこから現実逃避して異世界に行ってこうなりたいという願望を誰しもが持っている訳です。(リア充を除く)
なので上記で書かせていただいた文章に当て嵌めて言わせてもらうと
≪≪『何も才能も能力もない……冴えない視聴者が……異世界で特殊な能力に目覚め俺TUEEE‼‼‼‼して……ヒロインメロメロハーレムしたい願望の投影』≫≫
をしている訳ですねぇ~
こういった作品は大半の方(リア充を除く)の癒しになる訳です。
ここが良い点です。
Ⅱ.◆◇この作品の本当に評価すべきは世界観や演出を完璧に表現した音楽にある!!◇◆
私が思うにストーリーがどんなに素晴らしくても、演出がどれだけ的確であっても
音楽が伴っていないストーリーや演出は映えない。
{netabare}
例えるなら
悲しい場面であれば、それに合う切ない音楽を流すべきだし
縦横無尽にキャラが動き回る演出では、スピード感がある音楽を流す。
想像してみて下さい。これが全く出来ていない作品であったら?と
悲しい場面で終始アップテンポの音楽が流れるとしたら?
縦横無尽にキャラが動き回る演出なのに、ゆったりとした音楽が流れたのならば?と
この様に音楽とはストーリーや演出をより素晴らしいモノに昇華する土台の様なモノであり
切っても切り離せない重要なファクターです。{/netabare}
さてこれから、これを完璧に表現しているリゼロの音楽の紹介です。
※以降表記する時間はアニメ視聴サイトや再生ソフトなどによって変わるものなので、参考程度にして下さい。
{netabare}
■Ⅰ話目■
昴(スバル)が開幕死にかけている場面(1秒)から始まるとき
心臓の鼓動に合わせて引く様な効果音が響きます。
異世界から謎の手が現れる瞬間に不穏な効果音(1分12秒)
リゼロで良く使われる謎の現象などが起こった時に鳴る不思議な効果音(1分46秒)
↑個人的にこれがリゼロの代名詞その①と思っております。
フェルトが屋根を駆け終わった次の場面から始まる異世界(ファンタジー)を表現するアップテンポ調の音楽(2分51秒)
エミリアが昴の救出に入る場面でエミリアの髪や服が靡き、それに合わせて吹く優雅な風の音を表現(7分7秒)
優雅な風の音をエミリアの登場に合わせてすることにより、エミリアの意志の強さと優雅さを体現している。
貧民街の音楽が不穏さや不気味さを表現しきっている(22分8秒)。
昴が盗品蔵を一人で探索しているときに無音にすることにより、床の軋みや血の跳ねる音を視聴者に感じさせる(27分34秒)。
死に戻りで巻き戻る際の演出音(29分43秒)
↑個人的に一番好きなリゼロの代名詞その②
チンピラ3人組に昴がキレて殴りかかる場面で感情の爆発を見事に表現する音楽(30分55秒)
リゼロのコメディなシーンで使われる音楽(35分49秒)
■Ⅶ話目■
20分18秒で流れるMYTH & ROIDの挿入歌STRAIGHT BET
昴が自身の苦しみの最中、ラムとレムが手を握ってくれてた事を思い出し、二人を救おうと決意を固めるシーンに流れる
アップテンポ調の曲が凄くFIT
■XIV話目■
24分29秒で流れるMYTH & ROIDの挿入歌theater D
街の人々が皆殺しにされている事に気付き昴が絶望するシーンに流れる
力強い曲が凄くFIT
■XXI話目■
ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアがテレシア・ヴァン・アストレアへの想いを語りながら、白鯨にトドメを刺すシーン(12分35秒)
過去と現在をリンクさせた演出に合わせ、流れる切ない音楽が素晴らしい。
■XXV話目(最終話)■
穏やかな風が吹く優雅な草原で、昴がエミリアに膝枕されているシーン(18分48秒)
XXI話目に書いた音楽をアレンジしたであろう音楽が流れる{/netabare}
Ⅲ.◆◇リゼロの世界観を表現しきる素晴らしきMYTH & ROIDの神曲◇◆
ED【STYX HELIX】
狂った時計 刻む命
こぼれてく記憶の砂
芽生えた想いまで
ねえ こんなに呆気なく
消えてしまうの
I wish I was there
上記の歌詞、素晴らしくないでしょうか?
この短い歌詞だけでリゼロという作品を表現しきっているかと
昴とエミリア達の間に少しづつ関係性が紡がれていくも、その関係性が昴が死に戻ることで一瞬で呆気なく消滅してしまう
それをこの短い歌詞だけで表現しきるMYTH & ROIDの素晴らしさといったら、もう脱帽ですねぇ~
しかもこれを自分達で作詞、作曲しているのですから
MYTH & ROIDに関しては私共の布教アニメ作品OVER LORD(オバロ)のOP、EDを担当して頂いている歌手様でもあり
こちらも素晴らしき神曲、名曲揃いなので是非一度聴いていただきたい。
P.S.
リゼロの第2期が遂に製作決定しましたねぇ~
これはここ数年で一番嬉しい情報の方も多いのではないでしょうか?
私は嬉しさの余り、アインズ様に声高々に報告してしまいました。