アニメ記録用垢 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
〝業〟
記憶が曖昧だったのとしっかりと通して観たい為に再視聴。
この作品を一言で表すなら〝業〟これ以外にない。
世界観は私達の住んでいる現代世界をベースに超能力を組み込んだ物。
世界規模で発言した超能力=呪力を持つ者が、持たざる者と争い文明が一度滅び、三つの単位に区分された。
『持つ者が持たざる者を支配する国』、『持たざる者の国』、『持つ者だけの国』
先の二つは時代の流れにより淘汰され、『持つ者だけの国』が残ることとなった。
作中において主人公を含む、主要メンバーはこの隠蔽された歴史を知ることで物語に大きく作用していくこととなる。
ざっとこんな感じの世界観だ。
私が〝業〟と評したのは人間が人間を管理し、また持たざる者を化け鼠に遺伝子操作で変えたりとしておきながら
自分達がやられたら怒るようなことをそれ以外の者=物には平気で行うこと。
今言ったことは主人公達も例外なく抱いている感情である。
早季「貴方が殺した全員に対して、心の底から謝罪して。」
覚「いや、やっぱり彼等は人間じゃないんだ。同胞として見れるか?笑」
よって観る人によっては不快に感じる部分であろう。
だがこれこそがあるべき姿なのではないだろうか?
今の社会は矢鱈と〝平等〟に固執し逆に自由と文化を制限されているように感じられる。
代表で取り上げるならLGBTやフェミニズムであろう。
先ず、人間以外の全ての生物にあって現代の人間が持っていない性質が二つ存在する。
それは弱肉強食と適者生存である。
LGBTなど適者生存どころか生物として子孫を残せない時点で――バグ――致命的な欠陥でしかない。
それが声を大にして人権をと、マイノリティを自覚していないのは笑いの種でしかない。
弱肉強食に当て嵌めれば、女性は男性よりも弱いので支配されるのは――生物的観念で見れば――仕方ないことに思える。
人間だけがこの性質を放棄し、上記に捕らわれることで効率的に生物としての進化を遂げられていないのだ。
※お陰様でアニメやマンガの表現的観念でも制限を被っている始末。
まあ長くなったが、そういった生物的観念で観ると一見〝業〟が深い本作だが
正常に見えてくるのが不思議である。