ヒロウミ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2期になっても巧みな心理戦も色々疲れが出るもので・・・
キャラクターが増えれば焼酎の水割りのようにはならず日本酒の水割りとなってしまう。
1期に続き簡単には日の目を見れないがそれがいい。色々なキャラクターがキーマンとなり苦難を乗り越える様子はキラキラしている(団体戦のみ)。
が、個人戦の描写が少し物足りない。演出と言うか絵と展開に飽きがくる。バリエーションの欠如というか「ワーキャー展開」が明らかに増えてしまって少しずつだけ盛り上がりに欠ける。新入部員も掘り下げは話数的に不可能なのだがそれが無いからこそ無駄なダル絡みに感じてしまった。
絵の動きも断然減ってしまい演出と演技で無理矢理表現していることも増えやや安っぽくなってしまっている。他の作品と比べたら全く気にならないのだが作品のシリーズを一気見してしまえばそれは目立つ。いつものマッドハウスですね、これ。
更には劇中音楽も飽きた。50話似たようなものだとマンネリしちゃうのは致し方無いのだけども。そもそも放送時視聴することのみ考えれば一気見するのは円盤をもつファンが多いだろうからそこまで丁寧に作る必要はないんだろうけど。
まぁ皆優勝しちゃうのは分かる。千早のようなトップクラスの選手と練習してれば自然とレベルは上がるしね。ただその苦しみながら練習する様は目立って減ってるから色々なところで整合性が無いように感じてしまうのもまた言葉足りずといった感じ。
頻繁に泣くヒロインにも面倒臭さを感じてしまう。涙で「懸命」だったり「優しい」だったり「悔しい」だったりは動きの無いマンガなら良いんだろうけどアニメだとただの安売りでしかないように思えてしまう。新が服をロクに買ってもらえない、小学生なのに新聞配達で金を稼がなければならない程の異常なまでの貧困世帯の設定にしてしまったのは安易な当て馬貧乏だったことにも少し残念に感じてしまった。まだ断定は出来ないがこの展開なら掘り下げはないだろう。まぁ少女漫画の性なのだから突っ込むこと自体野暮なのだろうが。
1期も2期もスポーツとしての物語、青春ものとしての物語の作りは良い作品。試合には何度も引き込まれた。キャラクターの成長にキュンキュンもした。
それでも感情が止めどなく溢れるほどの琴線に触れることはなくマイノリティな競技を青春を織り混ぜて上手く描写されたアニメだが「これはすげぇぞ!」までは届かなかった。良い作品なんだけどなぁ。
何にせよ中途半端な終わり方で6年も待たせるなんてすごいよ。んなに待てないから、普通。アニメ業界はある意味ワンマン経営なのかもしれない。