buon さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
今時風味のほんのりみすてりー江戸ふぁんたじー
損料屋というレンタル業を営む清次
そこで共に暮らすお紅、彼女は大火で家を失くした。
商品は様々だが年季が入っていて家や身なりを飾る小物が多そうだ。
長い間使われたものには魂が宿り、つくもがみとなる。
話すことができるが人とは言葉を交わさない。
つくもがみ、彼ら彼女らは情が厚く噂好き。
損料屋の二人とつくもがみが勝手に会話を聞き合うことで語り合う。
なぜか清次とお紅のところには客が来るだけではなく相談事も舞い込む。
その相談事を思惑の外か中か、つくもがみが交わり答えを導く。
{netabare}のであれば良かったのですが、
どうしてもつくもがみ頼りで問題解決を図るきらいがある。
内容がほんわかなので、つくもがみがいなくても先に辿り着いてもよいのではないか。
つくもがみが手段ではなく隣人であるのも良いではないかと思ってしまう。
話は損料屋とお紅の話が多く人間関係は狭い。
商売を考えればただただものを貸して借りて仕合せという話を欲してしまう。{/netabare}
そう思わなくはないが
あたたかみのある恋の話が多く、なかなか楽しませてもらいました。
絵柄がかわいらしく色合いも登場人物の姿形も江戸時代のそれではない。
キャラクター原案の星野リリィさんの筆使いの方が柔らかく作品に溶け込んでいる。
あの雰囲気なら印象が変わったかなぁ。
最後にこう言わずいられないことを一つ
{netabare}「姉さん、その団子、頭にささっているよ」{/netabare}