ももも さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
小さな世界で繰り広げられる、青春SF
自信満々で唯我独尊、スポーツも勉強も万能な「涼宮ハルヒ」を中心に、
彼女の周りで起こる不思議な出来事を描いた作品。
ラノベ原作で、00年代に巻き起こった学園ラノベアニメブームの火付け役だったと思います。
一応ストーリー物なのに各話をシャッフルして放送(1話の次が5話とか)した事や、0話(1話)では作中の「”学園祭で放映された酷い素人映画”を京アニクオリティの超絶作画で丸々30分流す」という奇策でも話題になりました。
{netabare}感想タイトルに書いた「青春SF」という感想になるのはTV放送時の13話「涼宮ハルヒの憂鬱V」での踏切のシーンになります。
ハルヒがキョンに「私は大勢の中の一人だと思った」と、幼い頃の記憶を話すシーン。
要はハルヒは、自分が特別だとは全く思っていないのです。
特別になりたくて藻掻いている(そして実はその夢は叶っている)少女のお話なんです。
最初は正直、踏切のシーンを入れた意図がわかりませんでした。
でも妙に引っかかって、こうなんだろうか?と思ってから自分の中で評価が上がった作品です。
学園祭のライブシーンや、その後でキョンと話してて涙をごまかすハルヒは、上記演出を踏まえると更にいいシーンになると思います。{/netabare}
個人的にエヴァ(1995)からオタク的にアニメを見始めて、
2000年前半でちょっと飽きて一回見るの辞めてたんですが
この作品でまたアニメが趣味になりました。
その意味でも思い出の作品です。
追記。
最初に放送された2006年版の「涼宮ハルヒの憂鬱」は全14話です。
その後2009年に、2006年版の再放送に混ぜて新作を発表するという再度の奇策で、変則的な二期が放映されました。
一期は名作だと思うのですが、8話分全く同じ話を繰り返したエンドレスエイトや、「話を原作の55ページずつ区切ってアニメにする」などという意味不明な作り方をしたせいでなんとも言えない感じになっている涼宮ハルヒの溜息など、二期分の新作はお世辞にも好きとは言えません。。
二期なんてなかった。
感想見ると一期と二期を混同してる人が結構いるみたいなので、追記してみました。