oxPGx85958 さんの感想・評価
2.6
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
普通のアニメになってた…
最後まで見ての感想
第2話の時点での「普通のライトノベル原作ものアニメになってしまった」という印象は、その後ますます強くなっていきました。いやもちろん、これよりもヌルいファンタジー・アニメはいくらでもありますが、マンガ(原作のライトノベルではない)を読んだ私が期待していたリアリズム指向の作品ではなかった、ということです。
パーティー仲間を演じる中村悠一と杉田智和の職人技的な演技が「上手」であるがゆえに、安っぽいファンタジー・アニメのステレオタイプに近づいてしまうというジレンマ。もったいなかった。
シリーズの構成という点でいうと、クライマックスの集団戦に向けての流れの中で、「この世界においてゴブリンとはどういう存在なのか、冒険者とはどういう存在なのか」という物語の大前提となる観念が、視聴者に伝わったのだろうかと心配になりました。
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第2話まで見ての感想
マンガを読んでかなり気に入っており、このアニメ化を楽しみにしていたのですが、期待していたものとかなり違っていました。おおもとの「原作」はライトノベルなので、そちらはこんなテイストなのかもしれません。
このところ、日頃ほとんどマンガを読まない私が気に入っていた数少ないマンガがアニメ化されるとダサくなるということが続いていて、メンタル的にキツい。
この『ゴブリンスレイヤー』に関しては、マンガ版を読んで私が受けた印象は、リアリズム指向のファンタジーということでした。もちろんリアリスティックでない点はいろいろあるのだけれども、人間とゴブリンの関係性、戦闘およびそれに関わるカルチャーの描写の点で、数多くあるファンタジーもののアニメやマンガとは一線を画しています。
しかし、アニメ化されたものは普通のライトノベル原作もののファンタジー・アニメという印象でした。ネット上には尖っているという感想を多く見るので、私の側にズレがあるのでしょう。アニメに対する感性のズレに加えて、たぶんマンガを読んだときに自分の中に形作っている風景にもズレがあるのではないかと最近は疑っています。あるいはマンガが原作のライトノベルとよっぽど違うテイストになっていたのか。
主人公のゴブリンスレイヤーを演じる梅原裕一郎は低音の渋い演技をしていますが、それ以外の人たち、特に小倉唯や井口裕香があんな演技をしていたら「『ヤマノススメ』か!」となる、というのは言い過ぎだとしても、主人公以外の全員が普通のライトノベル原作ものアニメみたいな造型・演技をしていたら、あの主人公の造型が悪い冗談に見えてくる。