ももも さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
エログロの見せ方をもうちょいマイルドにすればもっとウケたのでは
ある時期からこの作品(漫画版)のエログロシーンに関する話題をネット上で散見し、その悪趣味に嫌悪していました。
しかしこのインタビューを見て印象が変わり、見てみることにしました。
「ゴブリンスレイヤー」原作者・蝸牛くも氏×グループSNE代表・安田 均氏対談。オールドスクールRPGの新たな潮流
https://www.4gamer.net/games/436/G043667/20181001002/
作者はまだ20代後半なんだそうですが、父親や祖父の影響で子供の頃からファンタジーやSFを読み、TRPGに流れたんだとか。
本作「ゴブリンスレイヤー」は、RPGでよく見られるような「雑魚のゴブリン」に納得が行かなかったという点もあるそうで、「ゴブリンは恐ろしいモンスターである」ということを主張したかったんだそうです。
アニメ版で悪趣味なエログロシーンが出てくるのは、1話と{netabare}終盤の総攻撃シーンのほぼ2箇所のみに{/netabare}なります。
ここまでの前提で「ゴブリンの(単純な”強さ”とは少し違う)怖さ」という点で、エログロシーンの存在意義は理解できます。
ただやはり、それにしても少々悪趣味なんじゃないかなぁという感想は残りました。
もう少し見せ方を変えていれば、そこで引っかかることは無くなる気がします。
ストーリーはゴブリンスレイヤーとなった主人公のトラウマと、「ゴブリンを殺す」という偏執的な執着心が、{netabare}1話で結果的に助けた神官の少女や仲間によってほんの少しほぐれたかな?{/netabare}というところで終りを迎えます。
ゴブリンをスレイして「勝ったぞ!」で終わりではなく、主人公の内面を示唆する物語の軸があったのは思ったより良かった点でした。