退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメ・マンガの宿命ながらこの作品の場合、登場人物の美男美女ぶりが気になった
聾唖者の少女と彼女をイジメて転校に追い込み心を病んだ少年をはじめとした周りの人物の物語。
聾唖者の少女へのイジメは生々しく凄く心が痛かったです。
イジメを肯定する気は毛頭ありませんが彼女が来たことでクラスに波風が吹いたのも事実でした。
事件が発覚して、彼女が転校してイジメの中心人物の子は逆にイジメに遭い心を病んだ(これも現実的ではないと思います、イジメの加害者が心を病んだり逆にイジメに遭うとは思いにくいです)
高校生になり少し精神年齢が成長し大人になった彼らは再会し、物語をつむぎますが、
現実はこんな良い展開になるとは思えないです。イジメ被害に遭った子は正直、過去に自分をイジメた人たちと顔も遭わせたくないであろうが現実でしょう。
またアニメ・マンガの宿命ながら、聾唖の少女をはじめ登場人物の少年少女が一人を除いては美男美女ばかりなのは、リアルな部分も多いドラマと現実と乖離しすぎて気になりました。
声優さんたちの聾唖の少女を演じた早見さんをはじめ演技は凄かったです。
調べてみると早見さんは実際に聾唖の人たちと会話して演技の手法を掴んだとか。
心を病んだ少年は入野さん、何でもできる悠木碧さんはオレっ子など、
ここは文句なしです。
あと、音楽はあまりくるものはなかったですね。
話題作になったのは理解できますが、イジメや障碍者差別問題が美化されすぎで世間で評価されているほど、良い評価は出来なかったです。
というか、普通の痛快なアニメ作品で「美少女」など良い子、可愛い子が出てくると素直に嬉しいし好感が持てるのですが、
この社会問題を取り扱った作品の場合はとてもそんな気になれないという感想です。