シャベール大佐 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
主役から脇役まで、魅力的なキャラが揃っているギャグアニメ
「遊び人研究会」(あそ研)という同好会で、様々な遊びに興ずる3人の女子中学生の日常を描くギャグアニメ。全12話。
白泉社の漫画が原作。パッと見の印象では、清純で繊細な雰囲気が漂っていますが、中身は強烈なギャグが満載。ちょっと下品なネタやブラック風味のユーモアも多くあり、非常に面白かったです。笑える作品について、どうして面白いと感じたかということを言葉で説明するのは難しいのですが、ただ単にネタの内容が好みに合ったというだけでなく、テンポや間合い、キレや勢い、絵のインパクト、音楽の使い方など、全体的に見せ方も上手だったように思います。主人公・本田華子の声にも、釣られて思わず笑ってしまうようなパワーがあり、ネタの面白さを増幅していました。演じていた木野日菜は、刀使ノ巫女で糸見沙耶香役だった人で、ずいぶん雰囲気が違ってちょっとびっくりでした。
キャラは、華子、オリヴィア、香純というメイン3人は、それぞれ個性があってバランスも良いですが、ただの汚いギャグ要員ではなく、女子中学生としての「かわいらしさ」が、ちゃんと残っていたのもポイント高いです。脇役にも、執事の前多、将棋部部長、オリヴィアの兄、生徒会副会長などなど、おかしなキャラが揃っていて飽きさせませんでした。
最後まで観終わって、とても出来の良いギャグアニメだったと思います。毎回、笑っているうちに気がついたら30分終わっていた、というような感じで、体感時間が非常に短かったです。ギャグ作品が豊作だったこの夏シーズンのアニメの中でも、個人的にはいちばん好きな作品でした。