「はるかなレシーブ(TVアニメ動画)」

総合得点
74.4
感想・評価
451
棚に入れた
1644
ランキング
909
★★★★☆ 3.5 (451)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.5
キャラ
3.5

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

内容は良かったのですがアニメーションとしては頑張ってほしかった。

ジャンルはスポーツもので高校が舞台のビーチバレー
出てくるキャラは女の子ばかりでメインキャラに素人がいて
2人コンビのメインキャラの内、1人が今はやめているが経験者、1人が素人というもの
つまり素人と元選手が1からビーチバレーをやるという内容
素人の子が「遥」という名前、元選手の子が「かなた」という名前

「遥」は長身でスポーツは得意だが一応、素人なので視聴者と立ち位置は同じなので
このメインキャラが色々とビーチバレーのルールを学びながら
視聴者がビーチバレーがどのようなものか理解しやすいものだったと思う。

うーん、素人が練習しながらルールを学んでいる感じで
基本的に地味ながら練習しているシーンは悪くはないと思います。
ビーチバレーだとオーバーハンドパスが反則になりやすいとか
浜辺でプレイしているから風に影響されやすいとか
説明は丁寧だし、普通のバレーボールとの違いを上手く描写していて
ビーチバレーの特性はどういうものなのかがよく伝わる開始でした。
そして、上手くなるために何をすればいいのかは説明はしているので付いていきやすいです。
素人がビーチバレーで勝つための作戦なんかも考えていて
試合でちゃんと描写しているので
ナルホドな・・・と思えることは多かった。
あと「かなた」は元選手なので素人の「遥」に面倒見が良くて上手く教えているな・・・的な
雰囲気が出てきたのも良かったな
優しさは伝わってきたので、そういった関係はいいな・・・と思ってしまう。
セクシーシーンは水着をビーチバレー用に仕立てるストーリー上で入れていて
自然に演出していたのは良かったな
まあセクシーシーンをやりながらビーチバレーで必要な初心者用知識がわかるのは良かった。

ただ、それはいいのだけど問題点が・・・
作画崩壊とかはないのですが
作画的試合描写については試合シーンは迫力とかがないので
別に面白くはないんですよね。
アタックまでのモーションもスローモーションなので
ゆったりとしていて、長すぎて
さらにアタックした後のボールの勢いがあまりにもゆったりしているので
単純にみていて面白くはない。
そのせいでスピード感もないし、アニメーションとしてはつまらないです。
試合のテンポも遅いですし、もさっとしていたのは残念でした。
テンポが遅すぎてスポーツものとしてはキツかったな
勝負のポイントやどういう戦術や作戦で戦っているかの
説明は上手いので意味はわかる分、アニメーションとしての欠点が目立つな

あとビーチバレーなんでいつも水着なのですが
思ったよりはエロくはないのがポイントかな
カメラワークは下から映し出していやらしかったりするのですが
これはスポーツものなので、エロを重視した演出ではなくて
あくまでも健康的に見える微エロぐらいの描写に抑えていたので
見やすくて、スポーツものとしては健全なレベルで
これはこれで良かったのではないでしょうか

ストーリーについてはシリアスかな「かなた」は
やめてしまい元選手になってしまったことについての描写をしながら
進んでましたので重ための内容でした。
これについては「かなた」は子供のころは背が高かったが
成長しなかったために、その後は身長が低いことによる悩みから色々逃げてしまった
挫折の過去が描かれてましたね。
そしてその後、ペアになった「遥」と出会うことにより
短い期間ながら「遥」に信頼されていることにより自信を取り戻し
逃げなくなったと描かれてました。
これについてはあっさりだな・・・とは思いましたが
「遥」との関係は短い期間だったとはいえ信頼関係はある程度は築いていたので
話としてはおかしくはなくて、いい話だなとは思いました。

「かなた」は他にも昔は身長が高かったからパワープレイをしていたスタイルだったけど
今は身長がないから出来なくなってしまった悩みについては
かつてのライバルと練習試合をすることにより
昔も実はパワープレイが好きでしていたわけではなくて点を取るためにやっていたことに気付いて
自分のプライドの問題ではなくて、一生懸命、試合に勝つためにやっていたことを思い出して
初心にかえって、今の体格で勝てるやり方に変えたのも
悪くはなかったのではないでしょうか
うーん、色々悩んで落ち込んでいたけど過去を振り返って、かつての自分を思い出す
いいシナリオじゃないかな

キャラクターの関係性の変化も丁寧でしたね。
ビーチバレーというお互い助け合い協力、そしてお互いを信頼しないといけない競技性なので
「かなた」と「遥」は一緒にプレイしたり練習したり
したりする過程で助け合ったり、信頼しないといけないと気付いて
それを表現出来ていたのは良かったな、自分に足らない部分があることに気付いて
努力してコンビの相手に認めてもらうとか、いい関係が描けていました。
それだけでなくて日常シーンでも、日常シーンを通して
お互いの仲がさらに深まったと認識出来るぐらい。
丁寧な関係性の変化を描けているので、日常シーンは楽しめるし
いい話だな・・・と感じることが出来ました。
この2人は親戚同士ですので
最初から全て上手くいっている関係でも問題はないはずだけど
徐々に仲が良くなかっているなと思える微笑ましい作りになっていたのは良かったと思う。
そのおかげでニコニコしながら視聴出来ました。
うーん、こういったシーンを見ると「良かった。良かった。」と思ってしまう。

最初の公式戦対戦相手として戦うライバルの描写も良かったな
ライバルキャラも試合に向けてどのような気持ちで挑んでいるのかや
どのようなトレーニングを積んでいて
試合に勝つために努力をしている描写を
ちゃんと描けていたのでキャラ立ちも出来ていたし気持ちも伝わってきました。
ライバルの描写は丁寧
そして主人公側と戦うライバルなので、創作ものお約束の勝てないのはわかるのですが
負けてしまう彼女達の姿はライバルの描写が良かったために
感情を抑えきれずに悔し泣きをする彼女達のことを
可哀相だな・・・と思ってしまい。それがあるからこそ
感情移入しやすい作りでしたし、いいキャラだな・・・と伝わってきて
キャラクターの良さがわかりました。

とまあ半クールまではとても良かったでした。
ただ、後半の半クールは
ずっと試合ばかりしているので
どうしても、序盤積み重ねた関係性の変化を丁寧にしたり
地道ながら徐々にビーチバレーの実力が上達していく描写や
キャラの掘り下げを丁寧にしたりする余裕がないので
淡々としていて、もさっとしていたな
せめて試合描写が面白ければいいのだけど、アニメーションとしての
面白さがないので、ボーッとみていることが殆どでしたね。
一応、どうやって勝負がついたのポイントや作戦自体は
ある程度は考えて戦っていたので無茶苦茶な内容ではないのはわかるのですが
面白いかと言われると微妙でしたね。
ストーリーがおかしいとかはないのですが
娯楽性としてチョットでした。
うーん、スポーツものでないなら、アニメーションとしての面白さがなくても
我慢出来たかもしれないけど、スポーツものだと致命的でした。

声優さんについてはたまに発音に不安定さがありましたが
基本的には問題なく演技されてました。
声質は合っていたし、感情をこめないといけないシーンでも
気持ちは伝わってきました。

まとめると序盤は素人のメインキャラがルールを学びながら
進むのでビーチバレーがどのようなものか視聴者的にわかりやすい
作りになっていたのは良かったです。
教えているキャラも丁寧に教えていたので好感が持てたし
勝つために何をすればいいのかも伝わってきたので悪くなかったです。
ただ、作画的試合描写はアニメーションとしてはテンポが遅すぎという
致命的なので面白くはないです。
過去の挫折を背負ったキャラが立ち直る過程も丁寧に描いていたし
最初のころのライバルの描写もいいし
「かなた」と「遥」の関係性の変化や仲が深まる過程も丁寧なので
半クールまではとても面白かったです。
しかしながら、後半の半クールはずっと試合ばかりやっているので
作画的試合描写が悪いという欠点が目立っていて面白くはなかったです。
内容自体は悪くはないのですがスポーツものとしての面白さは致命的でした。
劇中曲は南国の雰囲気がよく出た曲になっていて
作風に合っていて、その点はとても良かった。

投稿 : 2018/10/12
閲覧 : 238
サンキュー:

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