右野向左衛門 さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 1.5
声優 : 5.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
究極の「タイトル詐欺」
典型的なタイトル詐欺の作品です。
タイトルこそ「劣等生」ですが、登場人物はみな、一般の人達から見たら十分にエリートの人たちです。
舞台設定はやたら分厚いですが、対照的にキャラクター設定はやたらと薄っぺらです。ですから、このお話には、誰1人として魅力的な登場人物は出てきません。
出来損ないの時代劇のようなストーリー展開ですが、時代劇の悪役ですら魅力的キャラクターの持ち主である人たちが多数出てくるのに、この話には悪役ですが魅力を感じさせるキャラクターがいません。
そのことがこのお話を薄っぺらいものにしています。
「強いお兄様が悪党ををバッタバッタととやっつけていく」
そういう展開が大好きな人にとっては、このお話はとても面白いでしょう。
しかしいろんなジャンルの小説を読み込んだ人たちから見れば、このアニメの原作は、単なる「オナニー小説」でしかありません。
ほかにもっとおもしろいライトノベル作品があるはずなのに、この作品のおかげで、
ライトノベルというジャンル自体が、悪いイメージでとられてるような気がしてなりません。
この作品が好きな読者とアニメファンは、世間一般で言われ「古典」といわれるジャンルの小説を読んだ経験がないのでしょう。
少なくとも真っ当な文芸ファンは、この作品を高く評価してるとは思えません。
この作品が高く評価されるのならば、VVVももっと高く評価されているはずだと思いませんか?
このアニメの紹介番組で、声優さんが微妙な表情していたのが今も記憶に残っています。