つぶあん さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あー、やられちゃった・・・(涙腺崩壊)
これ多分泣いちゃうから
観ちゃいかん、と思いつつ・・・
東京都心でマグニチュード8.0の地震が起こった場合を
真剣にシミュレートして作られた作品。
自分は東日本大震災で、新宿の高層ビルから
千葉県境辺りの自宅まで歩いた経験がありました。
でも、自分は被災とは言えなかったのです。
被災地域の方はもっと大変な事態になっていたことを知った時、
愕然としたことが思い出されました。
で、この作品ですが、
{netabare}
お台場で被災した中1の姉(ミライ)と小3の弟(ユウキ)。
そして偶然出会ったバイク便の女性(マリ)。
この3人がお台場から自宅のある三軒茶屋・成城に帰るまでの
被災者目線での物語となります。
最初はミライの思春期特有の苛立ちで悪目立ちしますが、
被災した後は、ユウキを心配して無謀な行動を起こすぐらい
必死になります。
徐々にお姉さんとして自覚が芽生え、最後はもう、泣かせてくれます。
付き添って一緒に行動を共にするマリさん。
この人の優しさは聖人ですかってぐらい。
そして何よりもユウキ君。
何も言うことはありません。
とにかく家族思いのいい子です。
いい子過ぎて思い出したら涙が止まりません。
物語の見どころは
まず最初に5話
避難所の古市さん。
お願いだから自分を責めないで(涙)
そして7話最後のシーンから8話がターニングポイントとなり、
ラスト11話では、涙腺崩壊しまくりでした。
{/netabare}
ここからはあくまで自分個人の感じたことです。
{netabare}
この作品は
自分が本当の被災者となった時にどう向き合うかを随所に盛り込んだ作品。
大人目線では気づかない、子供の被災者に起こりうる災難
自分本位の行動の恥ずかしさ
避難時に起こりうる危険 etc
そして何よりも 大事な人を失う悲しさ。
正直言って、自分がいざその時にどうなるかわかりませんが、
少しでも心構えを持つ事にに繋がればと思いました。
{/netabare}
他の人のレビューを見るまでこの作品を知りませんでした。
本当に良い作品だと思います。