シャベール大佐 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
トップスタァを目指して9人の少女が競い合っていくお話
トップスタァを目指す舞台少女の物語。全12話。
聖翔音楽学園という舞台女優養成学校に通う9人の少女が競い合っていく姿を、日常風景+ミュージカル風のレヴューシーンという形式で描いていきます。
内容的には、日常パートは一般的な美少女アニメのそれと特に変わらず、適度に笑える場面もあって普通に楽しめます。一方、レヴューシーンは、その意外性や独特のセンスに、初見で「なんじゃこりゃ!?」と驚かされますが、映像や音楽の質がとても高いので、すぐに何度も繰り返して観たくなりました。レヴューは第2話以降でも、登場人物や楽曲を変えながら趣向を凝らして描いており、最後まで高品質でした。要所で披露される様々な決め台詞も面白かったです。また、基本的に主要キャラ全員がライバルなので、トップを取るためには仲間たちに勝たなければいけないのですが、雰囲気はあまりドロドロしません。真剣に戦っても勝負が終わればまたいつもの友達、というような爽やかさには好感が持てました。全体のストーリーに関しては、最後のまとめ方も含めて、それほど出来が良いという感じでもなかったですが、他の部分にそれを補うだけの十分な長所があったので問題なく楽しめました。
キャラは、全体的に良かったと思いますが、個人的な感想でいうと、主役の愛城華恋と神楽ひかりにはそれほど魅力を感じませんでした。2人のキャラの関係性ならば、天堂真矢と西條クロディーヌ、石動双葉と花柳香子のほうが、単独のキャラとしてならば、星見純那や露崎まひるのほうが、主役の2人よりも応援したくなりました。
声は、本職の声優ではない人も多かったようで、演技は必ずしも上手とは言えないにしても、声質や歌唱などに新鮮味はあり、これはこれで良かったと思います。むしろ純那や真矢の声などは結構好みでした。
最後まで観終わって、総合的にはとても楽しめるアニメでした。少女たちが夢に向かって切磋琢磨していく、「みんな友達みんなライバル、仲間だって時には真剣勝負!」といったアイカツ的な世界には、やはり惹かれてしまうようです。