シャベール大佐 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
健全だけど堅苦しくない、小学生お仕事アニメ
交通事故で両親を亡くした小学6年生の関織子(おっこ)が、祖母の営む旅館・春の屋で、一人前の若おかみを目指して頑張るお話。15分枠で全24話。
物語の基本パターンは、春の屋に、ちょっと難しい、あるいは「わけあり」のお客様がやってきて、その応対に織子があたる、みたいな感じ。織子の周囲には子供の幽霊や小さな鬼が存在するなど、ファンタジー要素もあります。
原作は児童向け小説で、放送枠も日曜の朝という子供向け作品なので、あまり重たい話になることはありません。ときには暴走したり、失敗したりもするけれど、大事なときには仲間の助けも借りて、しっかりと着地するので、安心して観ることができました。
キャラでは、織子が明るく前向きな王道の主人公で、無理なく応援できます。幽霊のウリ坊や、織子のライバル秋野真月などの脇役も、わかりやすく個性が描けていました。声は、主役の小林星蘭が非常に耳に残る声質で、演技もとても良かったです。音楽は、前半のED曲が結構好きでした。
最後まで観終わって、毎回安定して楽しめました。小学生の女の子が不幸に挫けずに家業の手伝いを一生懸命頑張るという、道徳教材にでもなりそうな物語を、露骨に感動や教訓っぽい方向に持っていくことなく、普通に娯楽アニメとして描けていて、悪くない作品だったと思います。