Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

喝采せよ…。

2015年の夏アニメで1期が放送されてから3年…この作品もいよいよ3期を迎えることとなりました。
1期でナザリックの一端を知り、2期ではアインズ・ウール・ゴウンの強者としての一端を見ることができました。
そしてこの3期…これまで地下の墳墓に留まっていたアインズ・ウール・ゴウンが、満を持して表舞台に姿を現すことになるのです。
そして私たちは、アインズ・ウール・ゴウンの真の強さの一端を見ることになります。

展開の良し悪しは私にはよく分かりません。
ですが、視聴を進めるうちにどうしても知りたいことが出来てしまいました。
それはナザリックの…アインズ・ウール・ゴウンの強さの全容です。

彼の強さについては、1期は振り返ってみると小手調べ的な感じで良く分からなかったのが正直なところです。
でも、2期でリザードマンと対峙した際にその片鱗を見る事ができたと思っています。
第6位階魔法であるコントロールウェザーを始めとする魔法が見られましたから…

それでも、きっとアインズ・ウール・ゴウンの強さはこんなモノではないのでしょう。
それは3期を視聴すれば一目瞭然…とんでもない位階魔法が視聴者を待ちかねています。
そんな強大な魔法を発動しても、疲れた素振りすら見せないのだから底が知れません。

ナザリックが表舞台に…
アインズ・ウール・ゴウンが本来の目的を果たすためにようやく重い腰を上げた…と理解して宜しいのでしょうか。
何故なら、元々ユグドラシルのプレイヤーを探し出すのが目的でしたから…
でも、本来の目的を果たすだけなら、何もそんなに仰々しい体制は必要ないと思うんですけど…
慎重に物事を進めている証なのでしょうか？

それにしてもアインズ・ウール・ゴウンは言わずもがなですが、ナザリックの階層守護者たちの強さも桁違いですね。
これまでシャルティア、コキュートス、アウラとマーレ、デミウルゴスとセバスについては、立ち振る舞いが描かれてきたので、見てきた範疇での強さは知っているつもりです。
ですが、階層守護者統括であるアルベドの本気って見たことありませんよね。
何せナザリック地下大墳墓に存在する全NPCの頂点に立つお方なんですから…

でも、アインズ・ウール・ゴウン vs 人間の構図を見ていると感じる点があります。
アインズも度々漏らしていましたが、この世界の住人とゲームのプレイヤーでは強さの質が違うんでしょうね。
まず、ナザリック地下大墳墓の脅威の強さの次元が違います。
3期までこの作品を視聴してきましたが、これほどの堅牢な施設の必要な意味が分かりません。
もちろん、力の象徴が誇示できるとは思います。
その前に階層守護者が数名出動すれば、世界を丸ごと飲み込んでしまうのも容易なのでは、と思えてくるんです。

逆に、ゲームではそれほど堅牢な居城とレベルの高い配下が必要だったといえます。
それを考えると、アインズが見ているこの世界はゲームで見てきた世界と比べると落差がとても大きいんでしょうね。
そうまでして、アインズは一体何がしたいんでしょうね。

ユグドラシルのプレイヤーを見つけたい、という気持ちは理解しました。
仮にプレイヤーを見つけられたとして、その後どうするんでしょう…？
プレイヤー同士のガチバトルを望んでいるのでしょうか？
アインズの様なプレイヤーが複数現れたら、周囲の損害は甚大では済まないのでしょうけれど…

なんか、とりとめのないレビューになってしまいました^^;
物語の方向性が今一つ掴めないので、盛り上がりのポイントが探しづらいんですよね～^^;
でも現時点で知り得る限りでのアインズの強さを堪能するなら、見応えは十分過ぎると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、MYTH & ROIDさんの「VORACITY」
エンディングテーマは、OxTさんの「Silent Solitude」
MYTH & ROIDさんの楽曲は1期から通しで使われていて今回の曲も鉄板です。
物語からエンディングへの導入も今回は格好良かったですね。
どちらも通勤中に聞いています。

1クール全13話の物語でした。
アインズの本性…ナザリックの全容が少しずつ分かり始めてきました。
迫力もありますしキャラの魅せ方も抜群なので、堪能しがいのある作品です。
そして最終話のラストテロップには「And The Story Goes On」と書かれていました。
「そして物語は続く…」という文面通りの解釈で良ければ、4期の制作が期待できる訳ですが…
まさか、ここで終わらないですよね…？