AXIOM25 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
綺麗な絵柄に微妙な小ネタ(良い意味で)
シャフト制作で非常に評価の高い作品なので見てみました。
少女たちにとり憑いた怪異を主人公の助けによって解決してゆく。という大筋があるのですが・・・物語的には少し弱く感じます。
逆に言うと作画と演出が独特すぎてストーリーが薄く感じるのかもしれません。
作画はほんとに綺麗なイラストチックな絵、背景のデザインなんかも面白い。
演出面ではイメージショットのような画面を矢継ぎ早に映したり、微妙なニュアンスの会話が特徴的で、またその中に大量のネタが仕込まれている。
そのあたりにハマるかどうかで好き嫌いが分かれそうですね。
女性キャラはそれぞれ魅力的なんだけど、キャラ同士の関わり合いが薄い所が気にかかった。
みんな主人公を向いた関係に見えてしまう、これも所謂ハーレム展開なのでしょうか?
どうも自分はこういう人間関係の描写、居心地が悪く感じます。
全体の感想として映像演出と小ネタ、微妙な笑いを生む会話劇の部分で楽しめました。
しかしストーリーと設定で少し乗り切れない所があり、評価としてはまあまあな感じに。
最後にネタの部分で印象に残った所。
出てくる車が戦場ヶ原ひたぎの父の車を除いて全てダットサン・フェアレディS310系(白)
これあまりにもしつこく出てくるんですが、ギャグとして笑えるかと言えば微妙。
デザイン的なことからアート的感覚でそうしたのかも知れないし、スタッフにこの車の熱狂的ファンがいるのかもしれない。
しかし、やっぱり、多分ギャグなのでしょう。最後のほうではなんかおかしくなってきた。
それから驚いた時に一瞬挿入される往年の漫画家さん風カット、これ本当に昔の方ばかりで、杉浦茂なんてスタッフの方でもリアルタイムで読んでたか怪しいくらい古い。
しかし、知っている絵柄が出てくると単純に嬉しいですね。
(ちなみに私そこまで年寄りじゃないです。念のため。)
あとは最終話あたり学園祭の準備中の教室に戦車があるのは、ビューティフルドリーマーへのオマージュ?パロディの多い作品なので色々想像してしまいます。
この辺、視聴者層を考えるとパロディとして成立するのかどうか?
しかし逆に新しすぎて自分には気付けないネタも仕込んであるのだろうなぁ・・・。