退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
1993年の特撮番組「電光超人グリッドマン」からリスペクト(になるのかな?)
2018.12.26
思い返してみると1990年代は、今なおレジェンド級で続く特撮シリーズ(ウルトラマン・仮面ライダー・東映スーパー戦隊シリーズ)とは別に、新たなモノを生み出す気質というか威勢がチラホラあった時代。その先駆けになったのが「電光超人グリッドマン」(と、個人的に思い込んでます)で後に「超光戦士シャンゼリオン」や「七星闘神ガイファード」なんてものもありましたがどれも劇的に伸びることはありませんでした。リアタイでは一度視聴して肌に合わない感じがしたんで見てません(先駆けすぎたせいか?バトルフィールドの敷き詰めた蛍光ランナーがショボく見えたせいか?)が、今なお根強いファンがいるようですね。日本アニメ(ーター)見本市で短編が作られるくらいですから。
そんな特撮ヒーローと微妙に繋がりがあるアニメ版のグリッドマン。信頼できるTRIGGER制作で、なかなか見応えありました!
記憶を無くして目覚めた少年・響裕太を中心に、平和と思われていた町の日常に浮かび上がる怪獣の影。実体化した怪獣が街を壊しグリッドマンと一体化した裕太との巨大感のある迫力のバトル。世界の真実を知り怪獣を作り出すアカネと彼女の闇に付け込んで唆すアレクシス・ケリヴ。内海将、宝多六花との仲間の絆、エヴァみたくリアルな日常カットの数々。「電光超人グリッドマン」から次世代怪獣(アノシラス)のゲスト出演。破壊と再生を繰り返すことにヤサグレながらも苦悶するアカネの心情と彼女を気遣う六花。
伏線の数々に想像を膨らませ、迫力の巨大バトル(やBGM)に心踊らされたりと見ていて面白かったデス。
しかし終わってみると、これもマクロな目線で見た超ミクロ(超別次元)の世界なのかもしれませんね。当たり前の日常で生活している世界が、実はそこで生活している人々の「人知の及ばない何者」かによって造られた縮小世界であり実はさらに大きな世界が宇宙レベル以上にあるという概念。
(平たく言うと、我々世界で見た細胞以下のミクロ世界にそれぞれ宇宙が存在し、そこにそれぞれの『意思』のある生命が社会構築している・・・みたいな?)
最近では「はたらく細胞」なんかが近いニュアンスかもしれませんが、古くは「メガゾーン23」、漫画では萩尾望都先生の「百億の昼と千億の夜」板橋しゅうほう先生の「アイ・シティ」なんかですかね。
小難しいことは置いといて、中々良い出来だったと思います。
(でもCMでも流れてましたが、オリジナルの「電光超人グリッドマン Blu-ray BOX 」を見ておくと、さらに楽しめるかもしれませんネ。)