シャベール大佐 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ゲームに興味がなくても、恋愛物が好きならば観る価値がある作品
1990年代の川崎近辺を舞台にした、ゲーム好き少年少女のラブコメ作品。全12話。
内容的には、ゲーム大好きな主人公・矢口春雄の小学生時代から高校生になったあたりまでを、当時のアーケードゲームや家庭用ゲーム機の変遷とともに描いていて、その世代のゲーム好きの人ならば、懐かしさや共感を持って作品世界に浸れそうです。個人的には、ゲームにそれほど嵌った経験はないのですが、問題なく楽しめました。というのも、大野晶と日高小春という2人のヒロインと春雄との関係を描く恋愛作品としての出来が非常に良かったからで、笑える部分も多くあってラブコメディとして優秀ですし、その一方では、切なくて泣ける純愛作品のような一面もあります。特に第3話などは強く印象に残りました。
キャラでは、主人公の春雄が「いい男」でした。サバサバした性格で、思いやりや優しさがあり、内面には、ぶれない芯のようなものも感じられるなど、中身がイケメンなので、ヒロインが春雄に惹かれるのも十分に理解できます。晶はほとんどセリフがないキャラですが、言葉に頼らずとも気持ちが伝わってくるように、上手に描けていました。もう1人の小春もかわいくて、普通に魅力がありました。脇役では、新井里美の演じる春雄の母親が、楽しいキャラで良かったです。
音楽は、やくしまるえつこのED曲が好みでした。
最後まで観終わって、とても楽しめました。ゲームに興味がなくても、恋愛物が好きならば観る価値がある作品だったと思います。ラストの続きが第13~15話としてOVAで作られるようで、これは是非とも観たいですね。