ぱんだまん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
1話@不安と期待のアンビバレンス
〜視聴前の印象〜
「凪のあすから」の篠原俊哉氏と「月がきれい」の柿原優子氏が手がける今作。ファンタジー×ボーイミーツガールが主軸となるが、二人とっては得意分野と言えストーリーの強度はあまり危惧していない。また、久しぶりに”PAらしい"作品が来たし、PAファンの多くもこの路線をそろそろ求めていたのではないか。ただ、その場合どうしても「凪あす」になるか「グラスリップ」になるかという図式で写ってしまうのが厄介だが笑。ヒットという面で言えば春に「ウマ娘」が当たったが正直イロモノだと思っているので、正統派である今作でのヒットを期待したい。しかし、イマドキ恋愛物で当てるのはキツイのが現実なので、記憶に残る作品としての着地が理想的か。
1話{netabare}
〜スローテンポな幕開け〜
一見すると突然過去に飛ばされ急展開のように思えるが、大枠でみるとキャラクター紹介と場面設定があっただけといっても過言ではない。主人公はおっとりした性格なのでそれも印象に影響しているのかもしれない。あと、場面説明のためだろうが引きの画が多かった。これにより映像美は大変堪能できたが、冗長に感じなくもなかった。まあ話が具体的に動き出すのは2話からなのかな。なので、ストーリーに関してはまだノータッチでいこうと思う。
〜漂う「凪あすイズム」〜
凪あすは言葉ではなく画で心理描写をすることにも長けていたが、今作にも共通した手法が見られた。代表的だったのが、主人公がポッキーを食べているシーン。凪あすでも美海がポッキーを食べていたが、PAお囲いの美術監督東地さん曰くポッキーにはメッセージ性があるそうだ。本来ポッキーは箱の中に2袋個別に入っており、その中身に1本のポッキーが何本もある。よく遠足や遠出で用いられる代表的なお菓子だ。つまり、誰かとシェアすることが前提ともいえるものなのだ。それをあえて一人で食べさせるというのは「誰かと食べたいと思っている」感情の裏返しを表している。今作の主人公も内気で人見知りな性格をしているが、本当はそんな自分から変わりたいと思っているのだろう。現に、ポッキーは最終的に他キャラクターとのコミュニケーションツールとして昇華されていた。
あと、予告PVにも出てきた魚のモーションは完全に凪あすのそれだった。 {/netabare}